12月14日(水)の3時限目、本校武道場にて第2回農業クラブ総会が開催され、成人代表として、農業クラブ選択生に次のようなあいさつをしました。
今日の総会は、令和4年度のこれまでの行事や決算についての報告や、農業クラブ役員の改選などが予定されています。
農業クラブに関する、校外での様々な大会や行事に多くの生徒が参加し、立派に取り組み、成果を上げたことに拍手をおくります。また、校内での会議や行事を運営してくれた役員の皆さんに感謝するとともに、新たに役員となる皆さんの活躍を期待しています。
そして、役員以外の皆さんに大きく期待していることがあります。皆さんを代表して、いろいろな準備をしてくれている役員の人たちを、どうか支えてください。その方法は、「FFJの歌」の中にある、〈土に取りくむ 若人の 意気と熱とが もり上げた FFJ〉という歌詞の言葉どおりに、皆さんが、意気すなわち積極的な心と熱意を発揮して、川高の農業クラブの活動を充実させることです。それを願い、あいさつとします。
12月8日(木)、第2学期校内球技大会を実施しました。どの競技も熱戦が繰り広げられ、生徒たちは楽しそうにプレーしていました。開会式と閉会式で、それぞれ次のようなあいさつをしました。
【開会式】
今、カタールで2022FIFAワールドカップが開かれています。テレビなどで試合を観ている人も多いでしょう。校内球技大会を始めるにあたり、よい機会ですから、サッカーの数多くある魅力の中から二つのことを皆さんに話します。
私は、愛媛県高等学校体育連盟のサッカー専門部長を務めていて、県総体や県新人戦、選手権大会では、決勝を観戦して閉会式や表彰式に備えます。メインスタンド正面から両チームを応援していると、片方のチームを応援したり、テレビで観戦したりする場合にはどうしても目でボールを追いかけてしまうので気付きにくい、ある光景が目に入ってきます。
それは、グラウンド全体で展開されている、ボールに合わせて全選手が動き、止まり、向きを変える、その、まるで潮の流れのように繰り返される大きな動きです。一つのボールを前にして、自分の体力・能力・知力・気力をかけて仲間に繋ぎ、ゴールを目指す。そのような大きく躍動的な「うねり」の中では、ボールを運ぶ選手たちも、ボールに導かれているかのように見えてきます。どのスポーツ競技にもそれぞれに美しさがありますが、サッカーの美しさの一つは、球技場全体にみなぎる、その大きくゆるやかに躍動するうねりだと思っています。
そして、サッカーのもう一つの魅力は「リスペクトの精神」です。競技者にも応援者にも、サッカーを楽しむために不可欠な要素として求められます。相手を大切に思うこと、相手に思いやりを持つこと、競技規則を守ること、審判の判定を尊重すること、すなわち、フェアプレーの原点がリスペクトの精神です。相手選手やチームメイト、審判、指導者、応援者、施設、用具、すべてに対するリスペクトの精神がサッカーを支えています。
今日の校内球技大会で、生徒の皆さんが、試合をするときも、応援をするときも、安全に気を付けて一生懸命に取り組み、リスペクトの精神をもち、楽しく有意義な時間にすることを期待して開会のあいさつとします。
【閉会式】
皆さん、自分自身で楽しく有意義な時間にすることができましたか。開会式後の連絡の中で話があったように、人ごととしてとらえるのではなく我がこととして受け止め、人頼みではなく自らすすんで取り組むことを、これからも続けてください。
そして、3年次生は、高校生活のまとめに向かって一日一日を大切にしてください。2年次生と1年次生は、その3年次生の姿からいろいろなことを学んでください。今日は、体と気持ちをリフレッシュし十分に休ませ、明日からまた、リスペクトの精神をもって授業や学校行事、部活動などに頑張っていきましょう。
終わりに、大会の準備や運営に協力してくれた生徒の皆さん、本当にありがとうございました。感謝の気持ちを伝えて、閉会のあいさつとします。
12月7日(水)、本校で令和4年度第2回中高連絡協議会を開催しました。ご参加いただいた八幡浜市内や伊方町内、西予市内の各中学校の先生方に、本校の概況や令和5年度の入学者選抜などについて説明を行うにあたり、次のようなご挨拶をさせていただきました。
本日は大変ご多用の中、本校の第2回中高連絡協議会にご参加くださり厚くお礼申し上げます。6月21日に開催した第1回連絡協議会では、皆様に本校の特長についてお話しさせていただきました。今日は、生徒たちが頑張っている様子をいくつか紹介させていただきます。いずれも、新聞で報道されたものです。
6月、生徒の国際的な視野を広げるために、台湾・高雄市の中山大学とのオンライン交流会を実施しました。生徒たちは台湾の教育や食文化の違いなどを学び、理解を深めました。
7月、四国インターハイ・県内開催のソフトテニス女子個人に、本校から二組が出場しました。そのうち一つのペアは県勢最上位の3回戦まで進出し、惜しくも敗れはしましたが、生徒がインタビューに答えて、「悔いも残る試合だったが、笑顔で楽しみ、二人で一つのテニスができたのでよかった」と話す姿に、大きな成長を感じました。
8月、県内の高校生が地域で活躍する市民を調査することで、まちづくりや人材育成につなげるイベント「街づくりヒーロー甲子園」で、本校が団体賞総合優勝に輝きました。閉校した旧日土東小学校の校舎でレストランを営む方に焦点を当て、温かみのある写真やプレゼンを使った紹介が高く評価されました。
10月、本校の美術部員が制作した、津波の危険性や高台避難を呼びかける大型壁画が、八幡浜地区消防署第2分署に設置されました。消防本部の署長様から、「市民が安全に避難行動できるよう有効に活用したい」と感謝されました。
11月、旧保内町の秋祭りに本校生徒が助っ人として参加し、祭りの関係者の方から、「高校生は力強い味方」と頼りにされました。
総合学科高校の本校で、生徒たちは地域の方々と一緒に生き生きと活動し、自分の興味・関心や適性、能力などを見い出しながら、自分らしい生き方や進路を選び取っています。皆様に、そのような生徒たちの様子をお伝えすることで開会のあいさつとさせていただきます。本日は、よろしくお願い申し上げます。
11月29日(火)、2学期末定期考査終了後に、体育館にて令和4年度修学旅行結団式を行い、生徒たちに次のような話をしました。
修学旅行の間、皆さんの心の中に持ち続けてほしいものが三つあります。
まず、「感謝」の気持ちです。旅行に行かせてくださる保護者の方や、旅行を実現させようと皆さんを支え、準備をしてきた先生方や旅行業者の方は、生徒の皆さんに対して、安全に気を付けた上で貴重な経験をしてほしいと願ってこられたことを忘れないでください。
次に、「自律」の精神です。自分だけではなく、参加者全員にとっても楽しい学校行事にするためには、一人一人がルールや時間を必ず守り、新型コロナウイルス感染症対策を怠らずに体調管理をしっかりと行うなど、自分自身をコントロールしなければならないことを忘れないでください。
そして、周りの人への「思いやり」です。皆さんは3学期以降、学校内のいろいろな場面で、今以上にリーダーとなったり重要な役割を担ったりします。さらに、1年と数か月に迫った卒業の後は、社会人として様々な集団の中で活躍することとなります。そのようなときにとても大事なのは、相手の気持ちや状況を思いやり、相手の立場に立って考えたり行動したりすることです。修学旅行はそのことを学び実行するチャンスです。それを忘れないでください。
皆さんが元気に出発し、貴重な経験を積み、元気に帰ってくることを楽しみに待っています。
11月3日(木・祝日)、少し汗ばむほどの晴天の中、令和4年度 川高祭を実施しました。どの企画にも生徒たちが一生懸命に取り組んだ様子がうかがえ、楽しくうれしい気持ちになる一日でした。
【開会のあいさつ】
皆さん、おはようございます。いよいよ川高祭が始まります。本日は、保護者の皆様にもお越しいただき誠にありがとうございます。「輝望(きらり)~無限に光る笑顔と伝統~」のテーマのもと、皆様の表情が輝き、笑顔あふれる一日となりますことを願っています。
さて、先日10月31日に松山市の県民文化会館で第70回愛媛県社会福祉大会が開催されました。その中で、長年にわたって地域福祉の推進に貢献した個人や団体が愛媛県知事や愛媛県社会福祉協議会長から表彰されました。そして、本校も、様々な福祉活動やボランティア活動などを通して地域の子どもたちや高齢者の方々をはじめ多くの人たちを助け支えてきた、と高く評価してくださり、県内で唯一の「地域福祉功労賞」を受賞し、このような賞状をいただきました。皆さんに報告して喜びを分かち合いたいと思います。
この川高祭に備えて、生徒の皆さんが部活動や委員会活動、クラブ活動、年次活動で、助け支え合いながら、企画への参加者や来場者に楽しんでもらうための工夫や努力を続けてこられたことを聞いています。その成果が披露されることを待ち遠しく思います。先ほどお伝えした地域福祉功労賞のことと併せ、「相手を思いやりながら助け支え、努力を続ける」という皆さんのすばらしさを、これからも大事にしてください。
終わりに、新型コロナウイルスはまだまだ油断ができません。皆様には、マスクの着用や手指消毒など、これまで同様の感染回避行動をお取りいただきながら、川高祭をお楽しみいただければと思います。どうか、よろしくお願いいたします。
【閉会のあいさつ】
どの企画も、観る人や参加する人に楽しんでいただこうとする工夫や熱意が感じられ、とてもすばらしいものでした。皆さんに拍手を送ります。
今日の新聞にも紹介されていましたが、文化祭の「文化」という言葉は、英語の「culture」の日本語訳です。その「culture」は、ラテン語の「耕す」を意味する言葉からきています。「土地を耕す」という意味で用いられていた言葉が、やがて、「心を耕す」の意味でも使われるようになり、そこから、心を耕す糧となるもの、「文化」を意味するようになったと言われています。
私にとっては、自分の心を耕すことのできた一日でした。皆さんは、どうでしたか。これからも、音楽や美術、書道、パフォーマンス、展示・発表など、様々な「文化」的な活動に親しみながら心を耕し、自分の身の回りにある、楽しいことやうれしいことに気づくことのできる、やわらかな感受性を養ってほしいと思います。
終わりに、川高祭のために準備や運営をしてくださった皆さんに心からお礼を申し上げて、閉会のあいさつといたします。本当にありがとうございました。
9月9日(金)の朝、全校放送にて、生徒の皆さんに新型コロナウイルス感染症対策について、次のような話をいたしました。
皆さんに、コロナ対策について話しをします。
3密(密閉している・密集している・密接している)を避ける、手洗いや手指消毒を行う、熱中症に注意しながらマスクを常に着用する。これらのことに皆さんが気を付けながら学校生活を送っている様子を、いつも見ています。
では、放課後や下校時、休日において、友達と行動をするときにも同じ行動をとっていますか。もし、それができていない人がいれば、学校の中でだけ注意をすればよいと考えていませんか。コロナウイルスはいたるところに存在しています。ですから、学校の中でも外でも同じ行動を心がけましょう。
始業式や体育祭でも話しましたが、とても大切なことなので繰り返し皆さんに伝えます。感染を完全に避けることは難しいことです。しかし、自分や友達が感染したとしても、他の人を濃厚接触者にしない、自分が濃厚接触者とならないようにすることはできます。学校生活においてはもちろん、放課後や登下校、休日などにおいても、外出しているときは、3密を避ける、マスクをする、友人たちと同じテーブルで食事をするときは、マスクを外しているので、大勢にならず黙食をして短時間ですますなど、基本的な対策を地道に守り続けましょう。
皆さんには、それを心がけ、周りの人と自分を守ろうとする深い優しさのある人であってほしいと願っています。
9月3日(土)、曇り空のもとで令和4年度体育祭を実施しました。どの競技や演技にも生徒たちの工夫や努力がみられ、一生懸命な生徒たちの姿が光る、すばらしい体育祭となりました。
【開会式あいさつ】
令和4年度体育祭を保護者の皆様にご観覧いただきながら開催できますことを、とてもうれしく思います。また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う制約や制限がある中、生徒たちの様々な工夫や努力と教職員の細やかな配慮や支援によって今日の日を迎えることができたことに対し、感謝の気持ちと誇らしい気持ちとで一杯です。
7月に行った体育祭結団式で生徒の皆さんに話したことは、「厳しい暑さの中、勝利を目指して、教えたり、助けたり、協力したりする団員一人ひとりの気持ちや体調を、お互いに想像し思いやりながら、準備や練習を行ってほしい。そうすれば、『きらりと光る体育祭』となります。」と呼びかけました。
そして、本日。これまで以上に体調管理を丁寧に行い、相手を思いやり協力し合いながら、一生懸命、競技や演技などに取り組んでください。感染予防のために自粛していることはいろいろとありますが、できることに力を精一杯注ぎ、コロナ禍での「光り輝く体育祭」をみんなで実現させましょう。
生徒の皆さんの活躍を期待し、保護者の皆様にご協力をお願いして、開会のあいさつといたします。
【閉会式あいさつ】
どの団の競技、演技ともに、とてもすばらしいものでした。心から拍手をおくります。
さて、生徒の皆さんは、2学期の始業式で私が話したことを思いだしてください。感染症の特性や感染状況の変化に対応するため、学校行事や部活動などにおいて自分や友達を感染から守るためにどのように行動すべきかを、ルールを踏まえながら、自ら考え、判断し、その行いを続けている生徒たちがいる、ということ。そして、その人たちは、主体性や自律性を発揮していて、コロナ禍という逆境の中で大きく成長している、ということを皆さんに伝えました。
今日、どの生徒も、自分の役割を積極的に一生懸命果たし、全員の工夫と努力によって様々な困難を乗り越え、「輝望(きらり)~無限に光る笑顔と伝統~」というスローガンにふさわしい体育祭を成し遂げました。皆さん一人ひとりの活躍を称えるとともに、感謝いたします。準備期間を含め、これまでの活動の中で経験したことや学んだことを、これからの学校生活をはじめ、今後の人生に生かしてください。
終わりに、保護者の皆様には感染症対策にかかわるお願いにご協力いただきながら、生徒たちを温かく見守ってくださり誠にありがとうございました。深くお礼を申し上げ、閉会のあいさつといたします。
8月26日(金)、第2学期始業式にて、生徒に次のような話をしました。
1学期の終業式で、二つのことを皆さんに伝えました。挨拶やお礼の言葉は、人の気持ちを柔らかくし、優しくするということ、そして、川高をこれからも、挨拶とお礼の声が響き合う学校にしようという話。もう一つは、人の気持ちを想像し、人の身になって考え行動すること、つまり、思いやりの気持ちを持ち、それを行動にあらわそうという話でした。これからも取り組んでいきましょう。
さて、今年の夏、ある方の講演を聴きました。株式会社今治.夢スポーツ代表取締役会長であり、サッカー日本代表監督を務め日本サッカー協会副会長でもある岡田武史さんです。岡田さんは、企業経営者やサッカー指導者として体験したこと、考えたこと、行動したことを語られ、特に、主体性と自律性の大切さを、繰り返し話されました。
主体性とは、自分で目的や目標を設定し、自ら判断・行動することです。一方、自律性は、人からの強制や手助けを受けず、自分が立てたルールによって行動することをいいます。コロナ禍による状況の変化や課題に対応するため、生活の様々な場面で試行錯誤が続いています。皆さんも、授業や行事、部活動などにおいて同様な状況でしょう。そのような中、教員や保護者の方に言われたからという理由だけでなく、自分や友達、チームのためにどのように行動をすべきかを自ら考え、判断し、それを守り続けている人もたくさんいると思います。そのような人たちは、岡田さんの言われた主体性や自律性を発揮しています。コロナ禍という逆境の中で、鍛え磨かれ、大きく成長しているのです。
新型コロナウイルス感染症対策として、三つの密を避ける、マスクを正しく着用する、マスクを外す必要があるときは人との間を空け、近い距離では会話をしないなどがあります。なぜ、それらを守るべきなのか。それは、みんなの普段の生活を守ることにもつながるからです。まだまだ謎が多い感染症の拡大を阻止するために様々なルールが決められています。「自宅待機」という行動制限もその一つです。感染拡大防止のため、学校や仕事場へは行かず、外出を控えるというルールです。感染した人だけでなく、感染している可能性の高い人、すなわち濃厚接触者にも、それぞれの日数の自宅待機が求められています。
感染を完全に避けるのは難しいことです。ただし、自分や友達が感染したとしても、他の人を濃厚接触者にしない、自分が濃厚接触者とならないようにすることはできます。濃厚接触者に当たるかどうかの基準には、マスクをしていなかったかどうか、同じテーブルで食事をしたかどうか、換気の悪い環境で長時間過ごしたかどうか、などがあります。中でも、マスクの着用は重要なポイントとなります。コロナ感染を避け、友達や自分が様々な活動を普段どおり行えるようにするためには、熱中症対策を優先しつつマスクを正しく着用する、外す場合は人との距離をできるだけ取り、話を控えることがとても大事なのです。
これから体育祭を迎え、2学期は、年次ごとに大事な活動や行事がたくさんあります。それらの活動や行事に全員が取り組むことができるようにするためにも、感染症対策において、私たち一人一人が、先に話した自主性と自律性を発揮し、人から言われてではなく、自ら行動しましょう。皆さんに、そのことをお願いし、あいさつとします。
8月1日(月)に、本校で令和4年度 中学生一日体験入学を実施しました。南予を中心として各地域の中学校から、多くの生徒さんをはじめ、保護者や教員の方々にご参加いただきました。その皆様に、次のような話をいたしました。
本日は川之石高校「川高」の一日体験入学にご参加いただき、誠にありがとうございます。心からお礼を申し上げますとともに、皆様を大歓迎いたします。新型コロナウイルス感染症の急速な感染拡大に伴い、感染防止の観点から、体験入学の内容を一部変更させていただき、この開会行事も放送にて行います。皆様に直接お話できないことはとても残念ではありますが、どうかご理解をいただきますよう、お願いいたします。
さて、7月12日に、愛媛県県立学校振興計画案が公表されました。テレビや新聞でも報道されましたので、ご存じの方もおられことと思いますが、計画では、4年後の令和8年度に、川之石高校、八幡浜高校、八幡浜工業高校の3校が統合されて1校になる案が示されました。計画案は、地域説明会などを経て、令和5年1月頃に正式に決定されると聞いています。ただ、もし計画案どおりになったとしても、令和8年4月の新入生から統合校の1年生となりますから、令和5年4月に高校1年生となる現在中学3年の生徒の皆さんにとって、高校在学中の3年間は今の状況と同じで変わりはありません。心配をなされずに、進路について考えたり勉強に励んだりしてください。
今日は、本校の生徒や教職員だけでなく、校舎の前に聳え立つ「ヒマラヤスギ」も皆さんをお迎えしました。ぜひ、少し離れた場所から、ゆっくりとご覧になってください。創立108年目を迎える、伝統ある本校の歴史とともに、川高を見守ってくれている本校のシンボル・ツリーです。その大きく威厳に満ちた美しい姿に私は圧倒され、魅了されました。そして、昨日と今日とでは見分けがつかないほどの少しの成長を100年間続け、今の姿となったことに深く感動しました。このヒマラヤスギのように、本校では、毎日の授業や学校行事、部活動など大事にすることをとおして、いつも基礎・基本に立ちかえり、小さなことやさりげないことを大切にし、相手の気持ちを思いやることのできる生徒を育てています。
そのような川高の特長を表すキャッチフレーズは、皆さんにお配りした、緑色の表紙の学校案内パンフレットの表紙にある、「新しい自分がみつかる」学校です。本校は、県内に3校ある総合学科の県立高校の一つとして、生徒一人一人が自分の興味・関心や能力、適性とじっくりと向き合い、希望の進路を見付け、意欲的に学習できる環境を整えています。
学校案内パンフレットには、本校が県立高校では唯一の福祉系高校であることや、農業科目を多数用意して農産物の生産・販売だけでなく加工品の生産・販売も行う中で最先端の取組を実施していることなど、入学後に、六つのコースに分かれて専門的な学習ができることを詳しく書いています。ぜひ、ゆっくりと読んでください。
この後、生徒会の生徒たちによる学校紹介の後、授業を体験していただいたり部活動を見学していただいたりします。新型コロナウイルス感染症や熱中症の対策に努めておりますが、生徒の皆さんは、どうか十分に気をつけていただき、少しでも体調に不安を感じた場合は決して無理をなされず、近くにいる本校の教職員に遠慮なく声をかけてください。
本日の「一日体験入学」が、皆さんに川高を知っていただく機会となり、進路選択の参考となりましたら、とてもうれしく思います。終わりに、生徒の皆さんが、この夏休みと2学期以降の学校生活において、ご自分の進路実現のために充実した毎日を過ごされることを心から願い、あいさつといたします。