令和4年度 第2学期 校内球技大会(あいさつ)
2022年12月9日 13時30分 12月8日(木)、第2学期校内球技大会を実施しました。どの競技も熱戦が繰り広げられ、生徒たちは楽しそうにプレーしていました。開会式と閉会式で、それぞれ次のようなあいさつをしました。
【開会式】
今、カタールで2022FIFAワールドカップが開かれています。テレビなどで試合を観ている人も多いでしょう。校内球技大会を始めるにあたり、よい機会ですから、サッカーの数多くある魅力の中から二つのことを皆さんに話します。
私は、愛媛県高等学校体育連盟のサッカー専門部長を務めていて、県総体や県新人戦、選手権大会では、決勝を観戦して閉会式や表彰式に備えます。メインスタンド正面から両チームを応援していると、片方のチームを応援したり、テレビで観戦したりする場合にはどうしても目でボールを追いかけてしまうので気付きにくい、ある光景が目に入ってきます。
それは、グラウンド全体で展開されている、ボールに合わせて全選手が動き、止まり、向きを変える、その、まるで潮の流れのように繰り返される大きな動きです。一つのボールを前にして、自分の体力・能力・知力・気力をかけて仲間に繋ぎ、ゴールを目指す。そのような大きく躍動的な「うねり」の中では、ボールを運ぶ選手たちも、ボールに導かれているかのように見えてきます。どのスポーツ競技にもそれぞれに美しさがありますが、サッカーの美しさの一つは、球技場全体にみなぎる、その大きくゆるやかに躍動するうねりだと思っています。
そして、サッカーのもう一つの魅力は「リスペクトの精神」です。競技者にも応援者にも、サッカーを楽しむために不可欠な要素として求められます。相手を大切に思うこと、相手に思いやりを持つこと、競技規則を守ること、審判の判定を尊重すること、すなわち、フェアプレーの原点がリスペクトの精神です。相手選手やチームメイト、審判、指導者、応援者、施設、用具、すべてに対するリスペクトの精神がサッカーを支えています。
今日の校内球技大会で、生徒の皆さんが、試合をするときも、応援をするときも、安全に気を付けて一生懸命に取り組み、リスペクトの精神をもち、楽しく有意義な時間にすることを期待して開会のあいさつとします。
【閉会式】
皆さん、自分自身で楽しく有意義な時間にすることができましたか。開会式後の連絡の中で話があったように、人ごととしてとらえるのではなく我がこととして受け止め、人頼みではなく自らすすんで取り組むことを、これからも続けてください。
そして、3年次生は、高校生活のまとめに向かって一日一日を大切にしてください。2年次生と1年次生は、その3年次生の姿からいろいろなことを学んでください。今日は、体と気持ちをリフレッシュし十分に休ませ、明日からまた、リスペクトの精神をもって授業や学校行事、部活動などに頑張っていきましょう。
終わりに、大会の準備や運営に協力してくれた生徒の皆さん、本当にありがとうございました。感謝の気持ちを伝えて、閉会のあいさつとします。