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第3学期始業式

2026年1月8日 10時05分
校長室より

第3学期始業式の式次として、次のような話をさせていただきました。

皆さん、おはようございます。令和8年がスタートして、はや1週間以上が過ぎました。今年はどんな年になるでしょうか。
昨年は、関西万博、史上初の女性総理の高市首相、米の価格高騰、などのニュースがありましたが、一年の漢字に選ばれたのは「熊」でした。一年を総括する漢字が、「熊」というのもどうなのかな、と、あまり興味を引かれないままテレビのニュースを見ていたのですが、そのニュースには続きがありました。毎年、「今年の漢字」を、大きな筆で書かれている森 清範(もり せいはん)貫主(かんす)に、「今後、書いてみたい漢字は?」という質問があったのです。 何という漢字を書きたい、と、答えられたと思いますか?
その漢字は「和」でした。「令和」とか「平和」の「和」です。理由を聞かれて、「和という漢字は「和える」とも読むでしょう。」と答えておられました。「和える」と読むからどうなのか、何か印象に残ったニュースだったので、私は自分で、「和える」という言葉について調べてみました。よく使われるのは、料理の場面です。似た意味の「混ぜる」という言葉との比較がされていました。「和える」も「混ぜる」も、どちらも「複数のものをまとめる」という意味は共通していますが、「混ぜる」が「複数の素材を、均一になるようしっかりと合わせ、素材の違いをなくすこと」なのに対し、「和える」は、「一つ一つの素材の、味や風味を壊さないようやさしく合わせ、素材を調和させること」だという違いがあるそうです。
私が、今日、このような話をしようと思ったのは、皆さん、御存じのように、今年が、川之石高校、八幡浜高校、八幡浜工業校、という市内3校が統合する、節目の年となるからです。今回の統合の背景には、生徒数が減少し、学校がどんどん小さくなると、勉強でも部活動でも、地元で十分な教育を行うことができなくなってしまう、という危機感があります。地元の生徒が、よその地域の学校に行かなくても、地元で勉強や部活動を頑張り、将来の夢を実現できる学校を作ろう、というのが、今回の統合の目的です。
統合により、川高の、生徒の皆さん、保護者の方、先生方も、寂しい思いをしていると思いますが、以前、「その寂しさを我慢しただけの価値があった、と、 思わせてくれるような、いい学校をつくってほしい」とおっしゃられた、地域の方がいらっしゃいました。

今年の4月からは、4校合同での学校行事や部活動も増えてくると思います。今1・2年次生の皆さんは、まずは、この川高をしっかりと盛り上げていくことを一番の目標としつつ、一緒に活動するような機会があれば、新校と、新校で学ぶ後輩たちを助けてあげてください。今3年次生の皆さんも、校外から、川高と新校の後輩たちを応援してあげてください。
そしてその際、「和える」という言葉を思い出してください。4校が一緒に活動する際、混ぜて均一にする必要はないと思います。4校を「和える」。つまり、それぞれの学校が持ち味を生かし、互いに自立し尊重しあいながら、活動することが大事だと思っています。
今年、中でも、4月からの高校生活に、川高生としての誇りを持ち、意欲的に取り組んでほしい、と願い、式辞とします。

第2学期終業式

2025年12月19日 11時54分
校長室より

第2学期終業式の式辞として、次のような話をさせていただきました。

皆さん、おはようございます。今日は2学期の終業式、長かった2学期も今日で終了です。

2学期は大きな行事が続き、皆さんの頑張る姿や活躍する様子を、見たり聞いたりする場面が多くありました。
9月の体育祭では、個人の運動能力と学年やクラスの枠を超えた団結力で、学校を盛り上げてくれました。
11月の川高祭では、一人一人の創造力やアイデアを、集団として形にしていく計画性や実行力が発揮され、来校した多くの人を楽しませてくれました。
どちらも準備は大変で、時には友人とぶつかることもあったかもしれませんが、これらを立派にやり遂げたことで、皆さんは大きく成長できたと思います。

また、特に3年次生にとっては、2学期は進路目標の実現に向けた大切な学期でした。進路目標の実現のために、授業や家庭学習、補習や模試、資格取得など、普段からがんばることはもちろん、進路対策として、 小論練習や面接練習などにも意欲的に取り組み、すでに進路を決定したり、あるいは高い目標を目指し、今も頑張り続けたりしている姿は、1・2年次生にとってかけがえのない模範となっています。
3年次生には、これから卒業まで後輩を導くことを、そして1・2年次生には、3年次生に学び、進路対策を、より早くスタートしたりより本格化させたりして、目標を実現させてくれることを期待しています。

それではここで、目標の実現に向け研究を続け、先日ノーベル賞を受賞した、2人の研究者の言葉を紹介したいと思います。
一人目は、ノーベル化学賞を受賞された北川進(きたがわ すすむ)先生です。北川先生が、常に心に留めている座右の銘は、中国・後漢の歴史書に記された、「疾風知勁草(しっぷうにけいそうをしる)」という言葉だそうです。これは、「激しい風が吹いて、初めて丈夫な草が見分けられる」、つまり、「困難や試練に直面してこそ、その人の真の価値や信念が明らかになる」という意味です。

二人目は、ノーベル生理学・医学賞を受賞された坂口志文(さかぐち しもん)先生です。坂口先生が大切にされている言葉は、「運鈍根(うんどんこん)」という三文字です。まず「運」は幸運で、チャンスを掴む力。次に「鈍」は鈍重で、時にはにぶく、のろく感じられるほど深く考える力。そして「根」は根気で、諦めずに粘り強くやり遂げる力、です。

お二人の受賞者が、「目標を目指す中では、成功よりも失敗や壁に突き当たることの方が遥かに多い。だが、そのような時にこそ、自分が試されていると考え、困難にあっても決して諦めないことが大切である」、とおっしゃっているのは、偶然ではないと思います。
いよいよ明日から冬休みに入ります。皆さんが目標実現に向け、強い意志を持ってこの休みを過ごし、1月8日の始業式には、皆さんの充実した明るい笑顔と会えるよう期待して、式辞とします。

川高祭

2025年11月7日 17時06分
校長室より

11月7日に開催された川高祭で、次のような話をさせていただきました。

【開会行事】

生徒の皆さん、おはようございます。今日は、皆さんが、楽しみにしていた、川高祭です。
昨年は、110周年の記念川高祭ということで、記念式典を行い、本校OBで、太陽パーツという大きな会社を設立し活躍されている、城岡陽志   (しろおか きよし)様に御講演をいただきました。

昨年に限らず、10年ごとの節目となる年には、記念行事を行い、本校に縁があり、様々な分野で活躍されている方から御講演をいただいてきていますが、先日、100周年と70周年の記念行事で御講演をいただいている、本校OBで、有名な俳人である、坪内稔典(つぼうち ねんてん)様が、川高の同級生の方たちと一緒に本校を訪ねてくださいました。
事前に連絡があり、ヒマラヤ杉の前で記念写真を撮りたい、ということでしたので、当日は、同級生の方たちと写真を撮っていただくことはもちろん、幾人かの本校生徒の皆さんとも、一緒に写真を撮っていただいたり、声をかけていただいたりしました。
私は、出張で不在だったのですが、生徒の皆さんと交流できたことを、とても喜んでいただいていた、とのことでした。
今回、御訪問いただいた方たちは、昭和38年卒業ということですが、卒業されて60年以上経っても、心の中には、このヒマラヤ杉と、川高の風景がしっかりと刻まれていて、その同じ場所で学んでいる、年の離れた後輩にも、同じ川高生としての親しみと、愛情を持っていただけているのだな、と、改めて感じることができました。

私は、今年も、東京、大阪、松山、そして八幡浜で開かれる、各地の同窓会に参加してきましたが、どの同窓会の方々も、同じ川高生である、皆さんの活躍について、新聞やニュースになるような大きな出来事はもちろん、普段からのボランティア活動や地域のお祭りやイベントへの参加、などといった、身近なものにも、常に注目し期待してくれています。

皆さんの、一見、小さく見える、一つ一つの行動や頑張りが、皆さんが思っている以上に、同窓生や地域の方々に、笑顔や元気を与えていることを知っておいてほしいと思います。
今日の川高祭では、多くの保護者や、地域の方々に、本校を訪れていただきます。川高と、川高生のよさを、さらに多くの方々に見ていただける一日になればいいな、と期待しています。

最後になりますが、御来場の皆さま、本日は、川高祭に、ようこそおいでくださいました。
本日の川高祭のために、生徒たちは、各部活動や 年次、生徒会や委員会、家庭クラブや農業クラブ、などで、協力し合いながら、御来場の皆様に楽しんでいただけるよう、準備をしてまいりました。
是非、楽しんでいただき、お言葉もかけていただければ、励みにもなると思いますので、よろしくお願いいたします。

本日の川高祭が、みんなにとって、心に刻まれる、よい思い出の一日となることを期待し、挨拶とします。

【閉会行事】

みなさん、今日の川高祭、楽しめたでしょうか。

最初の発表会も、その後の、展示や模擬店、体験などの催し物も、観る人や参加する人に、「楽しんでもらおう」、とする意欲や工夫が感じられる、とても、すばらしいものでした。

何かをやろうとするときに、その何かをやる側、自分たちの側だけでなく、その何かを受け取る側、相手側のことを考えながら取り組むのは、とても大切なことだと思います。

また、そのような経験を積むことで、今後、何かイベントなどに参加する側になった時にも、その準備をしてくれた人たちのことを、考えることができるようになり、イベントなどを、より楽しむことができるようになるのではないでしょうか。

川高祭、私は3回目の参加でしたが、心から楽しむことができました。

今日の川高祭を、素晴らしいものにしてくれた、生徒の皆さん、保護者や地域の方々に、心からお礼を申し上げ、終わりの挨拶とさせていただきます。

本日は、ありがとうございました。

修学旅行結団式

2025年10月3日 15時22分
校長室より

修学旅行結団式で、2年次生の皆さんに、次のような話をさせていただきました。

皆さん、いよいよ修学旅行が、近づいてきました。
「集団行動を、ともにする友達への思いやり」「時間やルールを守ることの大切さ」「保護者の方への、感謝の気持ち」等については、これまでにも、お話があったと思います。とても大切なことですので、しっかり心にとめて行動してください。

今日は、私の方からは、これ以外で、いくつかお願いをさせてもらおうと思います。

皆さん、修学旅行では、それぞれ、これを見よう、あれをしようと、楽しみにしていることがあると思いますが、旅行中、そこから少し、視野を広げて、いろいろなものを、見て、聞いてきてください。

例えば、まず、言葉です。東京では町中どこでも、北海道では、観光地で話されている言葉を聞くと、日本語よりも外国語の方が多いくらい、コンビニや飲食店の店員さんの、ほとんどと言っていいくらい、多くの人が、外国人の方です。こういう所にいれば、自然と、外国語を話すことは大切だなと思い始めるでしょうし、勉強や運動は苦手だけど、外国語さえ身に付けたら、自分も社会で活躍できる、自分を生かせる、という気持ちも、わいてくるかもしれません。
また、仕事や会社についても、愛媛では見ないような、いろいろな仕事や会社が並んでいて、ああ、こういう将来、進路もあるんだなあ、と気付くことができるかもしれません。

など、見て、聞いてきてほしいものはいろいろありますが、私が特に見てきてほしいのは、「人」です。
東京や札幌などの都会、特に東京では、いろいろな人が、自分の好きな髪形や服装で街を歩いたり、趣味やゲームを楽しんだり、あるいは、ひたすら何もしていなかったり、しています。それぞれが、それぞれの生き方をしていいのだな、ということが、とても分かりやすく、目で見て、感じられると思います。
世界は、今、皆さんが思っているよりも、ずっと広く、自由です。

皆さんは、これから進路を決めたり、いったん決めた進路を変更したり、さらには人間関係や生き方で悩んだりすることがあると思いますが、その時に、「こうでなくてはいけない」という、一つの考え方に追い込まれ過ぎず、力を抜いて 考えるということは、とても大切な心の持ち方です。 

今、悩んでいることもあるかもしれませんが、いろいろな人を見ることで、皆さんの「心の弾力」のようなものが、少し、強くなってくれればいいなと思っていますし、期待しています。以上です。

生徒会役員・家庭クラブ役員任命式

2025年10月3日 15時17分
校長室より

新しい生徒会役員と家庭クラブ役員の任命式で、次のような話をさせていただきました。

皆さん、おはようございます。
ただいま、生徒会、家庭クラブの新役員の任命を行いました。今日は、新役員の任命式ですが、まずは、この1年、全力で活動してくれた、現役員の皆さんに感謝したいと思います。その前の役員から、大きな責任を引き継ぎ、最初は戸惑いもあったと思いますが、経験を重ねるごとに自信を付け成長していく姿を、とても頼もしく感じていました。ありがとうございました。

そして、新役員の皆さん。本校の生徒会、家庭クラブは、70年以上の歴史があります。新役員の皆さんの先輩に当たる、その時代、時代の生徒会、家庭クラブ役員の皆さんが、この川高を、より良い学校にしようと頑張ってきたのです。新役員の皆さんは、先輩方の伝統を引き継ぎながら、自分たちならではの活動に取り組んでください。

特に、市内3校の統合という大きな節目を迎える時期に役員となった皆さんにとっては、やりがいもありますが、大変なことも多いと思います。全校生徒の皆さんは、新役員の皆さんを応援し、支えてほしいと思います。
本校の生徒会、家庭クラブの活動が、新しいリーダーの下、生徒全員で取り組む、より素晴らしい活動として引き継がれていくことを期待し挨拶とします。

生徒総会・家庭クラブ総会(新役員選挙)

2025年9月17日 08時46分
校長室より

生徒総会と家庭クラブ総会(新役員選挙)の開会挨拶として、次のような話をさせていただきました。

皆さん、こんにちは。これから、生徒総会と、家庭クラブ総会が行われます。

生徒会と家庭クラブは、どちらも、生徒の皆さん自身が、皆さん自身で、学校生活を、より良いものにしていくための組織であり活動です。

そして、そのリーダーとして、様々な活動や学校行事を、自主的・積極的に企画し、運営してくれているのが、生徒会役員と家庭クラブ役員の皆さんです。全体のために、自分の大切な時間や労力を惜しまず取り組んでくれている役員の皆さんの姿に、日々、感心し感謝しています。ありがとうございます。

本日、この後に行われるそれぞれの総会では、新しい役員を決める投票が行われます。特に、新しく、次の役員となる皆さんは、校内の活動だけでなく、市内3校の統合を控え、その準備のための、校外での話し合いや、3校で協力して行う学校行事の計画などに、川之石高校の代表として参加してもらう機会も、これまで以上に多くなると思います。

川之石高校の代表となる、自分たちのリーダーを決める選挙として、皆さん、真剣に、臨んでください。

生徒会と家庭クラブの活動が、川之石高校生一人一人が、自分たち自身の学校を、自分たち自身でよりよくしていくための活動として、さらに充実していくことを期待して、挨拶とします。

就職試験激励会

2025年9月17日 08時42分
校長室より

就職試験を受ける生徒の皆さんに、次のような話をさせていただきました。

皆さん、こんにちは。体育祭も終わり、いよいよ就職試験も本番です。

就職試験は、皆さんにとって、大きなハードルでもありますが、同時に、それを超えれば皆さんの未来を大きく広げる扉でもあります。

不安を感じている人もいるかもしれませんが、皆さんは、これまでの川高での生活の中で、多くの力を身に付けています。

例えば、皆さんは、廊下ですれ違うたびに先生や外部の人に挨拶すること、掃除を時間いっぱい一生懸命行うこと、などを、当たり前だと思っているかもしれませんが、これは、誰でもできることではありません。

これらのことを、自然と行えるのは、皆さんの長所であり強みです。そして、そのような皆さんの良さは、就職試験を担当する方たちに、必ず伝わります。自信を持って、就職試験に臨み、自分の力を出し切ってきてください。応援しています。

体育祭

2025年9月17日 08時31分
校長室より

体育祭の開会式と閉会式で、次のような挨拶をさせていただきました。

【開会式】

皆さん、おはようございます。

本日は、川之石高校、令和7年度体育祭を、御来賓の方々、保護者の方々、地域の方々の御観覧の下、盛大に開催できますことを、心から嬉しく、また、ありがたく感じています。

さて、今年の体育祭は、川之石高校が、単独で、このグラウンドで、1・2・3年次生がそろって、行うことができる、本校の長い歴史の中でも、   大きな節目となる体育祭です。

そして、その本校の、長い歴史の「象徴」となっているのが、玄関前のヒマラヤ杉です。あそこに見えるヒマラヤ杉は、昭和3年、今から100年近く前に、植えられました。植えられた時は、樹齢14年ほど、高さ2mほどであったそうです。それからヒマラヤ杉は、この川之石高校で、川高生とともに、大きく成長してきました。

体育祭についていうと、第1回の体育祭が昭和16年に開かれていますので、ヒマラヤ杉は、体育祭で、走り、笑い、時には涙する川高生を、80年以上、80回以上、見守り続けてきた、ということになります。

そのように考えると、この川高グラウンドで、ヒマラヤ杉の下、行われる今年の体育祭が、本当に貴重で、大切なものだと、改めて感じられます。

皆さんも、今日の一日を大切にして、川高の仲間たちと、全力で、精一杯、楽しんでください。

皆さんにとって、今年の体育祭が、思い出に残る、素晴らしいものとなるよう期待して、挨拶とします。

【閉会式】

皆さん、素晴らしい体育祭でした。

私は、開会式で、ヒマラヤ杉の下、全力で、精一杯、楽しんでください、とお願いしました。

本日の体育祭を見て、このお願いは、十二分に 達成されたと感じています。心から拍手を送りたいと思います。

準備期間から今日まで、体育祭という一つの目標に向かって、みんなが一致団結して頑張った、という貴重な 経験の中で、感じたことや学んだことを、明日からの学校生活に生かしてください。

最後になりますが、本日、生徒たちを、温かく見守っていただいた、御来賓、保護者、地域の方々に、心から感謝申し上げ、閉会の挨拶といたします。

本日は、ありがとうございました。

第2学期始業式

2025年9月17日 08時17分
校長室より

2学期始業式の校長式辞として、次のような話をさせていただきました。

皆さん、おはようございます。今日から2学期です。

休み前には、とても長く感じていた夏休みも、部活動や補習、家庭の行事などで忙しく、あっという間に終わってしまった、と感じている生徒の皆さんも多いのではないでしょうか。

夏休みが忙しいのは先生方も同様で、夏休み中には、皆さんのために役立てられるよう、最新の知識や授業の方法などについて、先生方が勉強するための研修や会議などが多く開催されます。

私も、そのうちのいくつかに参加させてもらいましたが、今日は、その中で聞かせてもらったお話のうち、皆さんにも聞いてほしいと思ったものを、少し紹介したいと思います。

まず一つは、中四国の農業の先生方が集まる会議で、岡山の先生から聞いた、「人生は3万日。有限だ。」というお話です。計算すると、82歳で3万日、16歳と半年で6千日になります。皆さんは、3万日のうちの6千日を生きたことになります。

岡山の先生は、「限られた時間だからこそ、最高のものを追い求めてほしい。」と述べられていました。

二つ目は、全国の福祉の先生方が集まる会議で、ジャパハリネットというバンドのギタリストで理学療法士の中田衛樹(なかた ひろき)さんから聞いた、「やる前からあきらめず、チャレンジしてほしい。」というお話です。無理だと思っても、まずはやってみる。失敗することで、目標との差が明確になり、成功のために何をすべきか分かるから、とのことでした。

ちなみに、この福祉の全国大会は、本校の福祉の先生方が事務局となって開催しました。北海道から沖縄まで、福祉の先生など約250人、文科省など国レベルの来賓の受入れ。会場となる県民文化会館やホテルの借り上げ。スポンサー企業の広告集め、などの準備を、この川高の福祉の先生方が、他教科の先生方と力を合わせて成功させたのは、大変なチャレンジであり素晴らしいことです。皆さんにも紹介しておきます。

最後に、本校の同窓会で、参加者の女性の方から聞いた、「玄関前のヒマラヤ杉は、私の母たちが植えました。」というお話です。本校のヒマラヤ杉が、本校の教員であった方の農園から移して植えられた、ということは、川高の歴史をまとめた記念誌を読み知っていましたが、実際に、その娘さんと会うことができ、知識としてだけでなく、本校の歴史を肌で実感することができました。

皆さんにも、この歴史ある、川高の生徒としての誇りを持って、学校生活を送ってほしいと思います。

以上、まとまりのない話になりましたが、皆さんの2学期が充実したものとなり、また、そのために、私たち教職員が役立てるよう期待して、式辞とします。

第1学期終業式

2025年7月18日 10時50分
校長室より

第1学期終業式の式辞として、次のような話をさせていただきました。

改めまして、おはようございます。今日は7月18日、第1学期の終業式です。そして、明後日の7月20日には、参議院議員総選挙が行われます。選挙権は、18歳の誕生日を、選挙日の翌日までに迎える人が有する、とされていますので、7月21日までに誕生日を迎える本校生、15名が、国政選挙で、初めての投票をすることになります。

ところで、選挙があると、そのたびに、「大事な選挙です。必ず投票に行きましょう」というようなCMが流れるので、権利であるはずの投票を、まるで義務であるかのように感じている人がいるかもしれません。また、これとは少し違いますが、義務教育、という言葉についても、誤解している人がいるということを、聞いたことがあります。義務教育の義務は、保護者が、子供に、教育を受けさせる義務です。子供が、持っているのは、教育を受ける権利です。

選挙権も教育を受ける権利も、自分が自分らしく生き、自分の夢を、誰にも邪魔されることなく実現するために、なくてはならない権利です。どちらの権利も、多くの先人たちが、市民革命など、長い歴史の中で、命を懸けて勝ち取ってきた、大切な権利である、ということを、この参議院議員選挙を機会に、もう一度、考えてほしいと思います。

ところで、皆さんは、時効という言葉は知っていますか?よく、知られているのは刑事時効と民事時効で、刑事時効は、犯罪が起きてから一定期間が経過すると、その犯罪を追及できなくなることを言い、民事時効は、貸したお金や物の請求が、できなくなることを言います。皆さんも、昔の恥ずかしい話や、友達への借りについて、「もう時効」などと使ったことがあるかもしれません。

では、なぜ、時効というものがあるのでしょうか。いろいろな説明がありますが、その一つに、「権利を大切にせず、放っておくような者は、保護しない」、という考え方があります。権利があることを当たり前と思い、それを守るための努力を怠れば、その権利は失われても仕方がない、 というのが、法律の考え方なのです。選挙権や教育を受ける権利についていうと、例えば、投票所や学校の数・場所が変わると、そこに行くための時間や費用も変わります。そのことに無関心でいると、投票や勉強が、しにくくなってしまうかもしれません。

そしてこの、今、あるものを当たり前と思い、それを守ることを怠ると、それを失っても仕方がないという考え方は、権利に限らず、人との関係などについても言えるのではないでしょうか。友人や保護者、先生といった、皆さんのことを、大切に思ってくれている人の存在を、当たり前に思い、その関係を守る努力をしなければ、その大切な関係は、失われてしまうかもしれません。

今回の参議院選挙を、自分の周りにある大切なものに気付き、それを守る努力を始める、きっかけとしてもらえるようお願いし、終業式の式辞とします。