校長室より
11月8日に開催された創立110周年記念川高祭の開会式と閉会式で、次のような趣旨の挨拶をさせていただきました。
【開会式】
生徒の皆さん、おはようございます。今日は、110周年という記念の川高祭です。
昨日の記念式典では、太陽パーツ会長で同窓会関西支部長の、城岡陽志(しろおか きよし)様に御講演いただきましたが、その後お話をさせて いただく中で、校内ですれ違ったり講演を聞いたりする際の、皆さんの態度や姿勢をほめていただくことができました。
5月に本校であった同窓会の役員会の際にも、関東・松山の支部長さんから、皆さんの元気な挨拶をほめていただいたというお話を紹介しましたが、故郷を離れてから半世紀以上、母校を訪れるのも久しぶりとなる先輩方にとって、後輩である皆さんが、明るく素直に成長している姿を見て、本当にうれしかったのだろうなと感じるとともに、そのような皆さんを、私自身誇らしく思いました。
皆さんは、普段から、当たり前のように挨拶をしてくれていますし、校外でのボランティアやお祭りなどの地域行事にも積極的に参加してくれていますが、このような皆さん一人一人の行動は、皆さんが思っている以上に、周りの人たちや地域に、笑顔と元気を与えてくれています。
今日の川高祭では、多くの保護者や地域の方々に、本校を訪れていただきます。川高と川高生のよさを、さらに多くの保護者、地域の方々に、知っていただける一日になればいいなと期待しています。
そして、本日、御来場の皆さま、記念川高祭にようこそ、おいでくださいました。
本日の川高祭のために、生徒たちは、各部活動や年次、生徒会や委員会、家庭クラブや農業クラブなどで、協力し合いながら、御来場の皆様に 楽しんでいただけるよう、準備をしてまいりました。
是非、楽しんでいただき、お言葉もかけていただければ、励みにもなると思いますので、よろしくお願いいたします。
本日の川高祭が、みんなにとって、よい思い出の一日となることを期待して挨拶とします。
【閉会式】
みなさん、記念川高祭、楽しめたでしょうか。
最初の発表会も、その後の展示や模擬店、体験などの催し物も、観る人や参加する人に、「楽しんでもらおう」とする意欲や工夫が感じられる、とても、すばらしいものでした。
何かをやろうとするときに、その何かをやる側、自分たちの側だけでなく、その何かを受け取る側、相手側のことを考えながら取り組むのは、とても大切なことだと思います。
また、そうすることで、何かイベントなどに参加する側になった時にも、その準備をしてくれた人たちのことを考えることができるようになり、 イベントなどを、より楽しむことができるようになるのではないでしょうか。
川高祭、私は2回目の参加でしたが、心から楽しむことができました。
今日の川高祭を素晴らしいものにしてくれた、生徒の皆さん、保護者や地域の方々に、心からお礼を申し上げ、終わりの挨拶とさせていただきます。本日は、ありがとうございました。
校長室より
本校創立110周年記念式典を11月7日に挙行し、式辞として次のような話をさせていただきました。
菊薫る今日の佳き日に、御来賓の方々、同窓会の皆様方の御臨席を賜り、愛媛県立川之石高等学校創立110周年記念式典を挙行できますことは、生徒・教職員にとって、この上ない喜びであり、心から感謝申し上げます。
また、今年度、「教育振興会」の皆様方には、生徒・教職員に記念Tシャツを配布いただき、これを着用して行った記念体育祭等により、学校の一体感を、より高めることができました。同会は、本校教育活動の振興のため、同窓会・OB、地域・保護者の方々により設立された団体です。本校の今日の発展があるのは、このように御支援いただく方々のおかげであると、改めて実感いたしました。
本校は、「地域に貢献する人材育成を」という熱い思いで設立された「伊方農業学校」と、「広く一般家庭の女子にも教育を」という声に応え設立された「川之石高等女学校」を母体とし、令和の今日まで、110年の歴史を刻んでまいりました。卒業生は1万7千名を超え、全国の各地・各界で目覚ましい活躍をされていること、また、卒業後も地元に残り、地域社会発展の中心的な役割を果たされている同窓生が多くいらっしゃることは、私ども生徒・教職員にとって大きな財産であり、心強い限りです。
さて、そのような本校ですが、令和5年3月に、愛媛県県立学校振興計画が発表され、令和8年度に八幡浜市内3校が統合されることとなっています。そのような中で迎えたのが、110周年という記念の年であり、記念テーマは、生徒から寄せられた「進取果敢 若き力で ~長き伝統と新たな歴史が今ここに~」といたしました。進取とは、「古い慣習にとらわれず、進んで新しい物事に取り組むこと」、果敢とは、「決断力に富み、思い切って物事を行うさま」を言います。
皆様、御承知の通り、ここ川之石は、古くから海運業で発展し、最先端の文化や産業を、真っ先に受けいれる窓口となってまいりました。四国初となる紡績会社や電灯、愛媛初となる銀行が設置されたことは、進取の気性の現れです。また、アメリカへの移民を目指し、世界初の個人による帆船での太平洋横断が、ここ川之石から、川之石の人たちによりなされたことは、まさに果敢な挑戦であったと言えるでしょう。
そこで、生徒の皆さんにお願いです。皆さんは、記念テーマが訴えているように、今後も、川之石の伝統を受け継ぎつつ、新たな時代を切り開くチャレンジを、力強く、続けていってください。皆さん一人一人が、切り開き、歩んでいく道こそが、川之石高校の新たな歴史となり、川之石高校の名を、未来につなげていってくれるものと確信しています。
終わりになりましたが、御臨席の皆様に、これまで本校が賜りました御厚情に改めて感謝申し上げますとともに、引き続き、御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、式辞といたします。
校長室より
2年次生が出発する修学旅行の結団式で、次のような話をさせていただきました。
皆さん、いよいよ修学旅行が、近づいてきました。
「時間やルールを守ることの大切さ」「集団行動を、ともにする友達への思いやり」「保護者の方への、感謝の気持ち」等については、これまでにも、お話があったと思います。とても大切なことですので、しっかり心にとめて、行動してください。
今日は、私の方からは、これ以外で、簡単なお願いを、述べさせてもらいます。
皆さん、修学旅行では、それぞれ、楽しみにしていることがあると思いますが、旅行中、そこから少し視野を広げて、いろいろなものを見てきてください。
私が特に見てきてほしいのは、「人」です。都会、特に東京では、いろいろな人が、いろいろな姿や服装で、地方にはないような仕事をしたり、趣味を楽しんだり、あるいは何もしていなかったりしています。それぞれが、それぞれの生き方をしていいのだな、ということが、とても分かりやすく、目で見て、感じられると思います。
皆さんは、これから進路を決めたり、いったん決めた進路を変更したり、さらには人間関係や生き方で、悩んだりすることがあると思いますが、その時に、「こうでなくてはいけない」という、一つの考え方に追い込まれ過ぎず、力を抜いて 考えるということは、とても大切な心の持ち方です。
いろいろな人を見ることで、皆さんの「心の弾力」のようなものが、少し、強くなってくれればいいなと思っていますし、期待しています。
校長室より
生徒会・家庭クラブの新役員任命式で、次のようなお話をさせていただきました。
皆さん、おはようございます。ただいま、生徒会、家庭クラブの、新役員の任命を行いました。
生徒会も家庭クラブも、生徒の皆さん自身が、学校生活を、より良いものにしていくための組織であり、そのリーダーとなるのが、生徒会、家庭クラブ役員の皆さんです。
今日は、新役員の任命式ですが、まずは、これまで、労力を惜しまず活動してくれた、現役員の皆さんに、感謝したいと思います。多くの場面で、全体のために汗を流してくれている姿に、日々感心していました。ありがとうございました。
そして、新役員の皆さん。本校の生徒会、家庭クラブは、70年以上の歴史を持っています。その時代、その時代の先輩役員たちが、この川之石高校を、より良い学校にしようと頑張ってきました。新役員の皆さんは、先輩方の伝統を受け継ぎながら、自分たちならではの活動に取り組んでください。
本校は、今年、創立110周年を迎え、そして令和8年度には、八幡浜高校、八幡浜工業高校と統合し、新しい形の学校となることが決まっています。この、大きな節目を迎える時期に、役員となった皆さんは、やりがいもありますが、大変なことも多いと思います。全生徒の皆さんは、新役員の皆さんを、応援し、支えてほしいと思います。
本校の生徒会、家庭クラブの活動が、新しいリーダーの下、全生徒が取り組む、より素晴らしい活動として引き継がれていくことを期待しています。
校長室より
本校110周年記念体育祭の開会式と閉会式で、次のような趣旨の挨拶をさせていただきました。
【開会式】
皆さん、おはようございます。本日は、川之石高校、110周年、記念体育祭を、御来賓の方々、保護者の方々、地域の方々の御観覧の下、盛大に開催できますことを、心から、嬉しく、また、ありがたく感じています。
さて、体育祭は、選手の力や、団のチームワークを発揮する場であると同時に、過去の先輩方の伝統を、引き継いでいく場でもあります。
私は、今年、110周年を迎えるに当たって、本校の歴史を、紐解いてみたのですが、本校の前身である、伊方農業学校と川之石高等女学校の、 第1回運動会が、昭和16年に開かれたとの記録を見つけました。
昭和16年と言えば、太平洋戦争が始まった年であり、強い国づくりのための運動、という側面があったようです。
そのような時代の中で始まった本校の運動会が、激動の時代を超え、その時代その時代の川高生たちが、全力で躍動し、青春を謳歌する行事となり、昭和、平成、令和と受け継がれてきた、そう考えると、今日、青空の下、皆さんと一緒に、体育祭を迎えられることのありがたさを、一層、強く感じます。
皆さんも、川高の長い歴史の中で、今日という同じ時間を、仲間たちと共有できることの意味を、しっかりと感じ、大切にして、その大切な思いを、また来年へと引き継いでいってください。
皆さんにとって、思い出に残る、素晴らしい体育祭となることを期待して、挨拶とします。
【閉会式】
皆さん、素晴らしい体育祭でした。
私は、1学期の体育祭の結団式で、皆さんに、体育祭を通して、「団の勝利」を目指すことはもちろん、「自分の力」を出し切る強い意志や、「相手の気持ち」を思いやるやさしさ、などを身に付けてほしいとお願いしました。
本日の体育祭を見て、このお願いは、十二分に達成されたと感じています。心から拍手を送りたいと思います。
準備期間から今日まで、体育祭という一つの目標に向かって、みんなが一致団結して頑張った、という貴重な経験の中で、感じたことや学んだことを、明日からの学校生活に生かしてください。
最後になりますが、本日、生徒たちを、温かく見守っていただいた、御来賓、保護者、地域の方々に、心から感謝申し上げ、閉会の挨拶といたします。本日は、ありがとうございました。
校長室より
第2学期の始業式で、次のようなお話をさせていただきました。
皆さん、おはようございます。今日から2学期が始まります。皆さん、夏休みをどう過ごしたでしょうか。
私は、休み前にお話しした、石原家の菩提寺である、龍潭寺(りょうたんじ)に、お参りをしてきました。
ついでに、近くにある、四国第2位の産出量を誇った、雨井(あまい)の銅鉱山の跡や、八幡浜の、舌間(したま)の海の鳥居など、本校の周辺で、気なっていた場所も、見て回りました。
何かやろうと思っていたことを、実際にやれると、それが簡単なことであっても、すっきりして気持ちがいいものです。
そして夏休みには、パリオリンピックがありました。海外オリンピック、最多のメダルを獲得するなど、日本選手が活躍しましたが、皆さんは何の競技が記憶に残っているでしょうか。私はテニスが好きなので、ジョコビッチ選手の金メダルが印象に残っています。
また、メダルは取れなくても、強い印象を、残してくれた選手たちもいました。
例えば競泳の池江 璃花子(いけえ りかこ)選手は、本人が、「病気がなければ世界記録を出せていたはず」と振り返るぐらい好調であった2019年、高校3年の冬に白血病を発症。つらい治療を乗り越え、2021年の東京オリンピックに、リレーで出場。
その後も代表落ちなどを経験しながらも厳しい練習を続け、今回は個人種目でのパリオリンピック出場を果たしましたが、決勝進出はできませんでした。
彼女は、次のロサンゼルスオリンピックを目指す、とのことですが、みなさんご存知のように、オリンピックは4年に1度の開催です。彼女に限らず、オリンピックを目指す選手たちは、次の大会での、何分、何秒かの戦いのために、4年間、ほとんど、マスコミにも取り上げられない時期を、黙々と頑張り続けるのです。
アスリートというのは厳しいなと思いますが、考えてみると、高校生にとっても、日々の頑張りの成果を、部活動の大会、就職試験、入学試験という、本番のいっときで、発揮しなければならないのは、一緒です。
1年次生、2年次生、3年次生、それぞれで、これから目標とする大会や試験までの時間は違いますが、一人一人が、自分の目標を立て、計画的に、努力を続けてほしいと思います。
今日から始まる2学期は、学期の中で一番長く、また行事も多い学期です。目の前の定期考査や学校行事といった短期的な目標に取り組みつつも、それだけにとらわれず、卒業までの長期的な目標を見据えた頑張りを続けてください。
皆さんの2学期が、充実したものとなり、また、そのために、私たち教職員が役立てることを期待して、式辞とします。
校長室より
進路の手引きの巻頭言として、次のような話を述べさせていただきました。
私は、進路指導は、教職員の仕事の中でも、最も重要な、そして最も責任の重い仕事の一つだと考えています。川之石高校の教職員は、皆さんの進路実現を全力でサポートしていきますので、皆さん自身も、全力で自分の進路実現に取り組んでください。以下、進路について私が思うことを述べてみたいと思います。気になる部分だけでもいいので、読んで参考にしてもらえればと思います。昨年と重なることは省いていますので、よければ昨年のものも読んでみてください。(本校HP「校長室より」に掲載しています。)
○「選ぶことは捨てること」
高校生というのは、卒業後の人生をどのように生きていくのか決める大切な時期です。皆さんは、これまでに様々な選択をしてきたでしょうし、これからもしていくことになろうかと思います。何か一つを選ぶということは、それ以外の選択肢を捨てるということだとも言えます。進路を選択するということは、大変、重いことです。他人任せにせず、「自分で」しっかりと情報を集め、考え、判断し、決定するようにしましょう。
○「決めるのは調べてから」
就職希望の人も、どんな資格が必要か、その資格を取るために進学するという選択はないか、就職試験の傾向は、などについて調べてみましょう。進学希望の人も、将来の職業を意識して学校を検討し、その職業に必要な資格を取れる学校、学費、入試制度、授業料減免制度、奨学金などについて調べてみましょう。調べないまま、経済面やいわゆる学力面から、自分に限界を設けてしまうのはもったいないと思います。経済面で言うと、国の新しい奨学金(返済不要)が始まりました。進学資金計画のシミュレーションができるWebサイトもあります。学力面で言うと、推薦入試による入学者が5割を超え、一般入試による入学者を上回りました。私立で6割、国立で2割、公立で3割以上が推薦入試で入学しています。国公立の推薦入試のうち、共通テストを課さないものと課すものでは、課さないものの方が1.5倍以上多くなっています。
○「決まれば対策を講じることができる、けど、決まっていなくても大丈夫」
就職希望先や進学希望先が決まれば、高校在学中に、どのような科目を選択し、どれくらいの成績を取っておくべきか、高校卒業後、すぐに就職すべきか資格取得のために進学すべきか、入社試験や入学試験ではどのような問題が出題されているのか、過去問を入手するにはどうすればいいか、などが決まってきますので、対策を講じやすくなります。しかし、決まっていなくてもできることはあります。決まっていない人は、まずは目の前の勉強や部活動に全力で取り組んでみましょう。それで力がついてくれば、高い山に登ったのと一緒で、見える風景が変わり、より遠い景色(より高い目標)が視野に入ってくるようなるでしょう。それから進路を決めても遅くはありません。焦らず、でも少しずつでも、できることを見つけ前に進んでください。
〇「決めた進路が正しかったかどうか」
進路選択というのは難しいものだと思います。今、自分でしっかりと情報を集め、考え、判断し、決定した進路であったとしても、それが正解であったかどうかの答え合わせは誰もしてくれません。正しかったどうか判断できるのは自分だけでしょうし、判断できるのがいつになるのかは分からないでしょう。逆に言うと、自分で決めた進路を間違っていると言える人は誰もいないということですから、その進路が、自分でしっかりと情報を集め、考え、判断し、決定したものであるならば、自信を持って、目標達成のために全力で努力を続けてください。その努力の成果が実れば、さかのぼって今の進路選択も正解だったと言えることになるのではないでしょうか。今の進路選択が正解になるかどうかは、これからの皆さんの努力次第です。皆さんの今後の努力に期待しています。
校長室より
川之石高校PTAだより第55号「ひまらや杉」で、次のような話を述べさせていただきました。
私が川之石高校に赴任して2年目となりました。赴任して以降、いろいろな場面で、生徒の皆さんにお話をしたり文章を書いたりしてきましたが、かつては私も生徒として、先生方のお話を聞く立場でした。そのお話の中で、印象に残っている言葉に、「己の分を知れ」というものがあります。
この「己の分を知れ」という言葉は、中学3年生の時の担任の先生が、卒業を前にした私たちにされた話の中で出てきた言葉です。「分」とは、人としての器、能力の程度というような意味でしょう。中学を卒業し、これから高校生になろうという生徒たちへの言葉の多くが、「君たちには無限の可能性がある」「君たちの前には輝かしい未来が待っている」というようなものである中で、「自分の能力はこの程度のものであるということを自覚しなさい」というこの言葉は、強く印象に残りました。と同時に、当時は、なぜ「身の程を知れ、高望みをするな」というようにも聞こえる、このような消極的なことを言うのかな、と疑問に思ったものです。
しかし、その後、高校生、大学生、となり、その担任の先生と同じ教員という職業に就いてから、この言葉は決して消極的なものではなかったのだということが分かってきました。「分」、すなわち自分の能力の限界を知るためには、まず限界まで努力しなくてはなりません。ぎりぎりまで努力した人だけが、自分の限界、「分」を知ることができるのです。そして「分」を知り自分の限界を自覚してこそ、それを最大限に活かすためにはどうすればよいのか、考え、工夫することができるようになるのではないでしょうか。
自分の「分」を知ることは、積極的で前向きな生き方につながります。逆に言うと、今、努力をしないまま、「やればできるはず」「いつかできるはず」と思うだけでは、自分の「分」、自分の能力の限界を知ることはできませんし、自分の能力を最大限に活かすこともできないのです。
私は、川之石高校の生徒たちに、高校生のうちに、是非、自分の「分」を知ってほしいと思いますし、そのために、勉強でも部活動でも、精一杯の努力をしてほしいと思います。自分の限界を知るということは、ある意味、厳しいことかもしれませんが、それがあってこそ、ではどうするか、という次の段階に踏み出せるのだと思います。そして、そのような生徒のチャレンジを、川之石高校教職員全員で、支えていきたいと考えています。
最後になりましたが、本校は、今年、創立110周年を迎えます。記念式典や記念講演、記念文化祭等を計画しておりますので、保護者や地域の皆様には、是非、ご参加いただきたいと思います。今年度も、引き続き、本校の教育活動にご理解とご協力をお願いいたします。
校長室より
第1学期終業式の式辞として、次のようなお話をさせていただきました。
改めまして、おはようございます。
私は、7月最初の日曜日に、本校の関西支部同窓会に参加してきました。同窓会は、地元以外に、関東、関西、松山に支部があり、毎年、各地区の同窓会には多くの人が集まるなど、母校である本校に深い愛情を持っていただいています。
先日の、球技大会で、皆さんや、私たち教職員が着用した110周年記念Tシャツも、このような、本校を愛していただいている方々の、御厚意により、無料で配布することができました。
今回、記念Tシャツの費用を負担していただいたのは、今から10年前の、創立100周年の際に、本校の教育活動の振興を図ることを目的として、同窓会・OBの方々、地域の方々、保護者の方々、教職員からの寄付金をもとに設立された、「川之石高等学校 教育振興会」という団体です。心から感謝したいと思います。
これから、9月には記念体育祭があり、11月には記念式典や記念講演、記念川高祭が実施され、同窓生や地域の方々に、本校を訪れていただく機会も増えてくるのではないかと思います。今回、記念講演をしていただくのも、本校OBで、同窓会の関西支部長をしてくださっている城岡陽志(しろおか きよし)さんで、太陽パーツという大きな会社を一代で築き上げた方です。本校も、ご支援いただいており、事務室前の体温測定器も、城岡さんにご寄付いただいたものです。城岡さんは、昨年、同じく本校OBで、関西支部同窓会の顧問でいらっしゃる、俳人で、京都教育大学名誉教授の、坪内稔典(つぼうち としのり)さんと一緒に、伊方中で講演をされていますので、伊方中出身の皆さんは、覚えていることと思います。
伊方中と九町小の校歌も作詞されている坪内さんは、今回、式典等にいらっしゃる予定は、ありませんが、これまで、100周年などの周年行事で、ご講演をいただいています。『三月の甘納豆のうふふふふ』という句は、小学校の教科書にも掲載されたそうですし、本校図書館にも作品集が多数ありますので、ぜひ読んでみてください。
今回は、お二人のお話をしましたが、お二人だけでなく、本校OBには、いろいろな分野で活躍されている方が、多くいらっしゃいます。今回の記念行事や、卒業後に同窓会等でお会いする機会があれば、ぜひ、話しかけてみてください。きっと、ためになるお話が聞けると思いますし、相手の方にも喜んでいただけると思います。
ちなみに、私は、先日、同窓会の方たちと話をして、石原裕次郎さん、慎太郎さんなど石原家の菩提寺が、ここ川之石にあると初めて知りました。夏休みの間に、一度、訪れたいなと思っています。
皆さんも、これから夏休みに入りますが、いろいろなことに関心を持って、やりたいことを定め、積極的にチャレンジしてみましょう。今日のお話をして、昨年の1学期末の式辞で、ある分野で一流になるために必要な時間、「1万時間の法則」の話をしたことを思い出しました。この夏休みが、皆さんにとって成長の機会となることを期待して、式辞とします。
校長室より
全国高校総体に出場する陸上部と、全日本吹奏楽コンクール県大会に出場する吹奏楽部への壮行会で、次のような話をさせていただきました。
全校生徒の皆さん、おはようございます。
まずは、全国総体に出場する、陸上部の皆さん、おめでとうございます。インターハイという、スポーツに励む高校生であれば、誰もが憧れる、夢の舞台への出場を、勝ち取られたことを、教員、生徒一同、大いに、誇りに感じています。新たな挑戦と成長の場で、更なる高みを目指して、戦ってきてください。
そして、全日本 吹奏楽 コンクールの県大会に、 出場する、吹奏楽部の皆さん。日頃は、他の部活動のため、また、様々な行事のために、その演奏を披露していただいていること、本当に感謝しています。県大会では、自分たち自身のために、最高の演奏をしてきてください。その先には、四国大会という、大きなステージが待っています。
陸上部と、吹奏楽部の皆さんの活躍を、心から 願って挨拶とします。