令和7年度入学式
2025年4月9日 14時39分令和7年度入学式の式辞として、次のようなお話をさせていただきました。
やわらかな春の日差しを受け、美しい花々が咲きほこる今日のよき日に、多くの御来賓の皆様の御臨席を賜り、令和7年度 愛媛県立川之石高等学校第78回入学式を挙行できますことは、本校教職員一同の大きな喜びであります。厚くお礼を申し上げます。
ただ今、入学を許可いたしました69名の新入生の皆さん、そして保護者の皆様、本日は、まことに、おめでとうございます。在校生、教職員を代表いたしまして、お祝いを申し上げますとともに、心から歓迎いたします。
本校は、「地域に貢献する人材育成を」という熱い思いで設立された「伊方農業学校」と、「広く一般家庭の女子にも教育を」という声に応え設立された「川之石高等女学校」を母体とし、今年で、創立111年目を迎える、歴史と伝統のある学校です。
そして、来年の令和8年度には、八幡浜高校、八幡浜工業高校と統合し、新たな体制の下で、今後も、地域に必要とされ、地域とともに在り続ける学校を目指すこととしています。
川之石高校として、全ての年次が揃うことになる今年、令和7年度において、新入生の皆さんには、これからの高校生活の中で、2・3年次生と、ともに過ごす時間を大切にし、1万7千名を超える川高の先輩たちが、100年以上に渡り、この川高で紡いできた歴史と伝統を受け継ぎ、川高生としての誇りを、育んでほしいと願っています。
そこで、皆さんの、高校生活の始まりに当たり、本校の校訓についてお話をします。
校訓の一つ目は、「自学」です。自分から学び、判断し、行動する、ということです。将来の目標を明確にし、その実現に向け、自ら勉学に取り組んでください。成果が現れず、不安になることもあるかもしれませんが、そのような時にも努力を続ける、強い精神力を身に付けられるよう期待しています。
二つ目は、「誠実」です。真心を持って、人や物事に接する、ということです。自分を大切にする、と同時に、友人や家族、地域の方々を大切にし、その気持ちを、日々のあいさつや礼儀といった行動で示していくことで、皆さん自身も、周囲から信頼され、大切にしてもらえるようになるのではないでしょうか。
三つめは、「審美」です。本当の美しさとは何か、見極めることです。美しさは、いろいろな事物の中に存在します。自然、文化、スポーツといった、多くの分野に関心を持ち、追究することで、様々な角度からの、多様な、見方・考え方が育ちます。人として、「美しくある」とはどのようなことなのか、探し求めましょう。
最後になりましたが、保護者の皆様に申し上げます。お子様は、これから一歩一歩、自立への道を歩むことになります。他人を思いやる優しさと、予測困難な社会を生き抜く力強さを、兼ね備えた若者へと成長することは、御家庭と学校の共通の願いです。私たち教職員一同は、本日からお子様をお預かりし、御家庭と協力しながら、精一杯、その歩みを支えてまいります。
ここにあらためて、本校の教育活動に対する御理解と御支援を、お願い申し上げ、式辞といたします。