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令和3年度生徒会役員及び家庭クラブ役員任命式

2021年9月10日 18時27分

 9月10日(金)に、生徒会と家庭クラブ、それぞれの役員任命式を校内放送にて行いました。新・旧の役員の皆さんと全校生徒に向けて次のような話をしました。

 ただ今、新たな生徒会役員、家庭クラブ役員の皆さんの紹介と、それぞれの旧・新の会長からあいさつがありました。本校のさまざまな行事や活動において、とても大きな力を発揮してくれている生徒会や家庭クラブの役員に新しくなられた皆さんの、強い気持ちと熱意に敬意を表し、これからの活躍に期待しています。どうかよろしくお願いいたします。
 また、これまで生徒会活動や家庭クラブ活動を一生懸命に支えてくれた旧の役員の皆さん、大変お世話になりました。皆さんのおかげで、川高の教育活動が生き生きと明るく楽しいものとなりました。心から感謝いたします。ありがとうございました。
 生徒の皆さん、生徒会役員や家庭クラブ役員は、皆さんの代表として生徒全員のために、さまざまな活動の企画や準備に取り組んでいます。その気持ちを受け止めながら、生徒会活動や家庭クラブ活動に積極的に参加し、皆で一緒に、この川高をますます素敵な学校にしましょう。

 

令和3年度体育祭(あいさつ)

2021年9月7日 14時49分

 9月7日(火)、穏やかな曇り空のもと、令和3年度体育祭を実施しました。どの競技や演技にも生徒たちの工夫や努力がみられ、その一生懸命な姿に感動しました。

 【開会式あいさつ】
 令和3年度体育祭の始まりです。結団式で、「一生忘れないすばらしい体育祭を、みんなで実現しよう。」と呼びかけました。これまでの皆さんの「すばらしい準備と練習」で用意は整いました。今日も、自分の体調管理を行うとともに、相手を思いやり協力し合いながら、一生懸命に競技や演技に取り組んでください。
 そして、皆さん一人ひとりの力が、団の枠を超え、学校全体の力となり、まるで大きな波のような「うねり」となることを楽しみにしています。各団の色から思い浮かぶのは、紅炎の赤からは、光を降り注ぐお天道様、「天」です。猛虎の黄からは、ゆるぎない大地、「地」です。青龍の青からは、天と地の間を満たす空気、「気」です。
 各団の色からイメージされる、天と地と気のように、全員の熱意によって、力強く鮮やかな体育祭にしましょう。期待しています。

 【閉会式あいさつ】
 どの団の競技、演技ともにすばらしいものでした。心から拍手をおくります。3年次生は、リーダーとして全員をまとめてくれました。2年次生は、上級生を助け下級生を支えてくれました。1年次生は、上級生を見習いよく協力してくれました。皆さんを称え、感謝します。
 コロナ禍の中、生徒と教職員、全員の工夫と努力によって、「破顔千笑 ~ 今しかないアオハルを ~ 」のスローガンどおりの体育祭を成し遂げました。準備期間を含め、これまでの活動で学んだことや経験したことを、これからの学校生活はもちろんのこと、今後の人生に生かしてください。
 今年度はコロナ対策で無観客実施となり、保護者の皆様にご覧いただくことができませんでした。とても残念ですし、申し訳なく思っています。生徒の皆さんから、今日の体育祭のすばらしい様子をお話ししてください。感謝とお願いをして、あいさつとします。

 

令和3年度第2学期の始まりに当たって

2021年9月1日 13時30分

 8月27日(金)、第2学期の始まりに当たり、生徒に次のような話をしました。

 皆さん、おはようございます。一学期の終業式で、「しなければならないことや、しようと思ったことが十分にできなかった人は、それらができるようになるまで、夏休みを利用して何度も何度も挑戦し、努力を続けて欲しい。」と話しました。挑戦し、努力をした人は、どうか2学期もそのまま続けてください。なかなかできなかった、と思う人は、ぜひ2学期から始めてください。
 その2学期は、体育祭や川高祭などの学校行事、3年次生にとっては就職や進学の試験、1年次生や2年次生にとっては部活動の新人大会や高文祭など、多くの大切な行事や試験、大会等があります。それらに対して、十分に楽しんだり、力を発揮したりできるためには、健康を維持し、体調を整えることが最も大事です。とても感染力の強い新型コロナウイルスに対しては残念ながら特効薬がなく、予防策は、次の六つのことを徹底して行うしかありません。
 〇マスクを常に正しく(「鼻出しマスク」や「あごマスク」などをせず)着用すること
 〇3密環境(「狭く閉じられた空間」や「多くの人が集中して集まる」ことや「人と人との距離がとても狭い」こと)を避けること
 〇手洗いや手指消毒を積極的に行うこと
 〇感染の危険が高い食事の時には、「黙食(話をせずに黙って食べる)」を徹底すること
 〇部活動の時には、特にこれまで挙げた感染回避行動を徹底すること
 〇校外でも、買い物、塾や習い事、会食の際には、同様の感染回避行動を行うことです
 これら六つの感染予防策を、学校全体で徹底して行い、生徒の皆さんや教職員の健康を守り、川高の教育活動を守っていきましょう。
 川高の三つの校訓のうち、「誠実」については、1学期に何度か紹介しました。2学期の初めに当たり、校訓の一つ「自学」について話をします。自分から学び、判断し、行動する力を身に付ける、という大切な実践を示しています。そして、どのような大人になりたいかを考えながら、自分で自分の人生を切り拓こうとするたくましさを持つ人になってほしい、という願いが込められています。生徒の皆さんが、「自学」という校訓に示された「大切な実践」と、込められた「願い」を忘れず、1学期以上に充実した2学期とされることを願って式辞とします。

 

令和3年度「進路の手引き」巻頭言

2021年8月11日 16時53分

 夏休み前に、本校の進路課が作成した令和3年度「進路の手引き」を生徒たちに配布しました。巻頭言として、「Imagine(想像して)」と題したメッセージを書きました。
 生徒の皆さん、どのような夏休みを過ごしていますか。どうか、新型コロナウイルス感染症や熱中症に十分注意して、健康で有意義な夏休みにしてください。

 3年次生の皆さんは、少しずつ近づいてきた就職や進学の準備をしたり対策を行ったりしているでしょう。2年次生の中には、自分の適性や能力に合う進路選択に悩んでいる人がいるかもしれません。1年次生は、授業やホームルーム活動などをとおして自分の進路を考え始めているのではないでしょうか。進学を希望している人も含め、やがては多くの人が仕事を通じて社会と深く関わることとなります。そのため、進路について考えるときには、仕事や職業に焦点を当てると筋道がわかりやすくなることがあります。
 そこで、皆さんに取り組んでほしいことがあります。それは、「楽しくやりがいのある仕事をしている自分の姿を想像してみる」ということです。そして、「自分はどのような仕事に楽しさや、やりがいを感じるか」ということを考えてもらいたいのです。仕事の目的の一つはお金を手に入れることなので、お金を多く稼ぐことができる仕事を挙げる人もいるでしょう。一方で、お金はもちろん大事だが、それよりも、自分の興味や関心のあることに取り組めたり、自分の能力や適性を発揮できたりすることを優先し、それらができる仕事を答える人もいるでしょう。いずれにせよ、「自分の姿」を想像しつつ、「楽しさや、やりがい」について考えることで、進路の夢は実現に向けて動き出す、と思っています。では、夢を実現するためには何をすればよいか。皆さんに三つのことを勧めます。
 まずは、「自分を知る」ということです。どの仕事も誰かのためになり、社会になくてはならないものです。そのような仕事本来の意義に加え、楽しさや、やりがいを感じられれば、働く意欲がより高まり、そのような仕事ができる職業は天職と呼べるかもしれません。ただ、楽しさや、やりがいを強く意識できるためには、自分の得意なことや不得意なこと、長所や短所などを知っておくことが重要となります。授業や学校行事、部活動などに積極的に取り組むことで、自分の様々な面に気付き、しかも、それらすべてを、自分の大切な一面として受け入れてほしいと思います。
 その上で、自分の「強み」、すなわち、得意なことや長所であるだけにとどまらず、他の人に対してもよい影響を及ぼしたり利益をもたらしたりするような、自分の「よさ」を生かすことを考えてほしいのです。皆さんにはどのような強み(よさ)がありますか。性格の強みで言えば、クラスの雰囲気がよくなるように盛り上げたり、何事にも積極的に取り組んだりする人には、ユーモアや好奇心、勇敢さやリーダーシップ等の強みがあるでしょう。目立たない役割でも丁寧に取り組み続けることができたり、人の気持ちになっていろいろな立場の人の意見を尊重できたりする人は、忍耐力や誠実さ、柔軟性や親切心等の強みを持っているでしょう。それらの強みを把握した上で、「その強みを生かしきれば、どんなことができるか。それを生かせる仕事や職業にはどのようなものがあるか。それらの仕事や職業に就くためには、どのようにすればよいか」、と考え、調べてみてください。自分の弱いところばかりに目を向けるのではなく、強みに注目することで、新たな進路が見えてくることがあります。ただし、自分では弱みだと思っていたことが、見方を変えれば強みの場合もあり、自分の弱いところも大切にしてもらいたいのです。
 そして、進路目標を達成するために、バックキャスティングという考え方を活用してみましょう。「今」を出発点として、その時々の状況の中で実現可能と考えられることを積み上げながら、未来の目標を目指す考え方をフォアキャスティングといいます。一方、バックキャスティングは、「未来」のある時点に目標を設定しておき、そこから振り返って現在すべきことを考える方法です。例えば、就職や進学の試験に備え、受験に必要な学習内容等を把握し、計画を立てて勉強している人は、この発想法をすでに使っています。そのやり方をこれからも続け、目標を達成し、やがては夢を実現してください。
 進路について迷ったり、疑問に思ったりしたときには、『進路の手引き』がとても参考になります。そして、先輩方が書かれた「合格体験記」を読んでいると、同じように悩み、苦労をしながらも、工夫や努力を続けられた先輩方の声に励まされ、前向きな気持ちになります。たぶん先輩方も、将来の自分を一生懸命に思い描きながら頑張られたのでしょう。「想像する」という行為の中には、夢を現実に変える力があります。

令和3年度 中学生一日体験入学

2021年8月3日 16時54分

 8月2日(月)に、本校で令和3年度 中学生一日体験入学を実施しました。南予を中心として各地域の中学校から、多くの生徒や保護者、教員の方々にご参加いただきました。その皆様を前に、次のような話をいたしました。

 本日は、川之石高校(「川高」)の一日体験入学にご参加いただき、誠にありがとうございます。心からお礼を申し上げますとともに、皆様を大歓迎いたします。
 本校の正門を入られた際に、校舎の前に美しくそびえたつ「ヒマラヤスギ」をご覧になられたでしょうか。お配りしている「一日体験入学 しおり」の表紙やカラー印刷の「学校案内パンフレット」の裏表紙にも、その姿を載せています。創立から107年目を迎える、伝統ある本校の歴史とともに、生徒たちを見守ってくれている、本校のシンボル・ツリーです。空に向かって梢を高く伸ばすためには、それを支えるための根を地中深く広げなければなりません。本校では、このヒマラヤスギのように、生徒たちが自分の輝く未来のために、高い志を持って進路を選び、日々の授業や部活動、学校行事などに一生懸命に取り組みながら、自らの人間力を磨き広げています。そして、私たち教職員も、そのような生徒たちの学びと成長を精一杯支えています。
 この川高の特長を表すキャッチフレーズは、学校案内パンフレットの表紙にある、「新しい私、どんどん見つかる」です。本校は、県内に3校ある総合学科の高校の一つとして、生徒一人一人が自分の興味・関心や能力、適性とじっくりと向き合い、希望の進路を見付け、意欲的に学習できる環境を整えています。学校案内パンフレットには、本校が県立高校では唯一の福祉系高校であることや、農業科目を多数用意して、農産物の生産・販売だけでなく加工品の生産・販売も行う中で最先端の取組を実施していることなど、入学後に、六つのコースに分かれて専門的な学習ができることを詳しく書いています。ぜひ、後でお読みください。
 本日は、生徒会の生徒たちによる学校紹介の後、授業を体験していただいたり、部活動を見学していただいたりします。新型コロナウイルス感染症や熱中症の対策に努めておりますが、皆様におかれましても、十分にお気をつけいただき、少しでも体調に不安を感じられましたら、無理をなされず、遠慮なく近くにいる本校教職員にお声がけください。
 この一日体験入学が、皆様に川高を知っていただく機会となり、進路選択の参考となりましたら幸いです。終わりに、生徒の皆さん、この夏休み以降、ご自分の進路実現を目指して、どうか充実した毎日を送ってください。

川之石高校PTAだより 第46号「ひまらや杉」

2021年7月31日 09時56分

 本校PTAだより 第46号「ひまらや杉」に、「『バトン』をつなぐ」と題した文章を書かせていただきました。

 6月に開催された愛媛県高等学校総合体育大会に、本校から95名もの生徒が出場しました。壮行会の校長あいさつの中で、去年の県高校総体が中止となったことに触れ、昨年出場がかなわなかった先輩方の思いを感じ取ったときの自分の気持ちと、今年の県高校総体で試合ができる喜び、その両方を思い出して、弱気になりそうな自分を奮い立たせてほしいとエールを送りました。
 今年の県高校総体のスローガンは、「繋(つなぐ)~あの日渡せなかったバトンを、今~」でした。力の限りを尽くして戦う生徒たちを応援しながら、どのような「バトン」を先輩から渡され、後輩につなぐのだろう、と想像しました。県高校総体に続いて四国高校総体でも上位入賞を果たし、全国高校総体(インターハイ)への出場権を勝ち取った陸上部の3年次生に、「あなたにとっての『バトン』とは何ですか」と質問すると、「一生懸命に努力し、それを続けることです」と答えが返ってきました。教える子に教えられることほど教師冥利(みょうり)に尽きることはありません。生徒の話を聞きながら、胸が一杯になりました。
 新型コロナウイルス感染症の世界的な流行によって、私たちの生活は大きく変わり、「新しい生活様式」が社会全体で模索されています。そのような中、教育に携わる者として「バトン」のようにつなぎ続けるべき姿勢について考えることがあります。そのときによく思い浮かべるのは、宮沢賢治の作品『なめとこ山の熊』の中の、淡い月光に照らされながら母熊が子熊の思い込みや間違いを一つ一つ丁寧に説明しながら正していく場面です。生き物は食べたり食べられたり、すなわち命を奪い奪われたりする中を生きるしかありません。子熊の甘えに調子を合わせたり、機嫌をとったりしない母熊の凛(りん)とした姿からは、そのような世界に生きざるを得ない子熊に、正しく強い生き方を教えておきたいという深い愛情が、切ないほどに伝わってきます。そして、教育もまた、そのような深い愛情と未来を見通した考え方を持って生徒一人一人に向き合うことから始まるのだ、と自分を戒めます。
 4月の入学式の式辞の中で、「いつもとかわらず春が巡ってきたように、コロナ禍の中で社会の動きが滞っている間にも、子供たちは成長を続けます」と話しました。教育の「バトン」をつなぎ、教職員一同で力を合わせ、子供たちの学びと成長を支えて参ります。

令和3年度第1学期終業式

2021年7月20日 16時37分

 本日7月20日(火)、第1学期終業式を行いました。式辞として、生徒や教職員の皆さんに次のような話をしました。

 生徒の皆さんにとって、どのような1学期でしたか。勉強や部活動、家の手伝いなどで、しなければならないことや、しようと思ったことが、十分にできましたか。今、「できなかったなぁ。」と思った人は、これからの夏休みの間に、その理由やできるようになるための方法を考え、それを実行してみてください。もし、うまくいかなければ、改めてできなかった理由を探し、どうすればできるようになるかを、もう一度 考え、新たな方法を見つけ出し、それを試してください。
 人間の能力には、それほど大きな差はありません。あるのは、あきらめずに何度も何度も挑戦するか、しないかの差です。できない・挑戦する、やっぱりできない・もう一度挑戦する、これを繰り返しながら、自分を信じ、辛抱づよく前向きに努力し続ける人に、できなかったことができるようになったり、これまでよりもうまくできるようになったりする「チャンス」が訪れるのだと思います。皆さんには、そのような「挑戦と努力を続ける人」であってほしいと願っています。
 ただ、挑戦や努力を続けることは、とても難しいことです。どうしてもできない人や、続かない人もいるでしょう。中には、できなかったり続かなかったりすることを繰り返すうちに、自信をなくし、「自分ははなんてダメなんだろう。」と自分の価値を見失いかけている人もいるかもしれません。皆さんの中に、もし、そのような人がいれば、4月の第1学期始業式で話した、「誠実であることの大切さ」を思い出してください。真心を持って、人と接したり何事にも取り組んだりする姿は、必ず誰かを勇気づけ、前向きな気持ちにさせ、やさしい気持ちにさせます。ですから、誰に対しても誠実に接している人は、それだけで、十分に重要な価値を持つのです。誠実でありたいと考え、その思いを行動にあらわしている皆さんは、どうか自信を持ってください。そして、ゆっくりと少しずつで構いません。挑戦し努力することを、また始めてください。
 皆さんが、新型コロナウイルス感染症の予防をしっかりと行い、元気で有意義な夏休みを過ごされることを期待しています。1か月後の2学期の始業式でまた、皆さん全員と笑顔で再会できることを心待ちにしています。

第1回防災退避(津波避難)訓練

2021年7月16日 13時36分

 7月7日(水)に、第1回防災退避(津波避難)訓練を行い、避難の際の心構えや態度を確認したり見直したりすることができました。訓練の終わりに消防署員の方から講評をいただいた後、次のようなあいさつをしました。

 今日の防災退避訓練に、平成30年7月の西日本豪雨災害のことを思いながら臨みました。御指導をいただいた八幡浜地区施設事務組合消防署の方々には、心からお礼申し上げます。ありがとうございました。私たち生徒・教職員全員で、消防署員の方からいただいた貴重な御助言を生かし、一人ひとりの命を守りましょう。
 津波避難の際に、大声で周囲の人に危険を知らせることは大切なことです。一方で、おしゃべりをしながら避難することには問題があります。避難時には、放送等による指示や注意喚起を聞き逃さず、危険を察知する感性を高めておくことが必要ですが、おしゃべりに夢中になることは、それを妨げてしまいます。今、体育館に来るまでに、おしゃべりをしてしまった人がいれば、そのことを再認識してください。
 訓練では、さまざまな状況を想定しながら、とるべき行動を考えることも大切です。パニック状態、渋滞や事故、道路の寸断、火災などが起きた場合、どこへどのように逃げるのか。「自助」と「共助」という言葉があります。自助すなわち、自分の身体や命を自分の努力によって守ること。共助すなわち、地域や近隣の人同士が協力し合い、自分たちのまちを、自分たちで守ろうとすること。その両方の観点から、とるべき行動を考えてみましょう。
 その、共助にかかわることとして、この訓練の後、本校3年次生の河野悠大さんと村上圭吾さんに対し、八幡浜市内での火災において初期消火等に協力した功績が称えられ、八幡浜地区施設事務組合消防署の消防長様から感謝状をいただきます。本校としても、とても名誉なことであり誇らしいことです。最後に、そのことを皆さんにお伝えします。

令和3年度 高校野球壮行会

2021年7月9日 19時30分

 7月6日(火)、第1学期校内球技大会の後で、全国高校野球選手権愛媛大会に出場する本校野球部の壮行会が行われました。あいさつの中で次のような話をして、選手の皆さんを激励しました。

 第103回全国高等学校野球選手権愛媛大会が、7月10日からいよいよ始まります。本校野球部の皆さんには、全員の力を合わせ、一球一球、戦い抜いてほしいと思います。
 皆さんは、普段から毎日、「徹底力」を高め、磨いています。あいさつや道具の扱い方、一つ一つの練習など、何事も徹底して行うことによって身についた力は、試合の中の、様々な場面で必ず発揮されます。自信を持ち、粘り強く、最後まで、本校伝統の「徹底すること」を貫いてください。
 試合中に、不安な気持ちになったり、プレッシャーを感じたりすることが、あるかもしれません。そのようなときは、浮ついた気持ちにならず、しっかりとグラウンドを踏みしめ、常に挑戦者の気持ちで試合に臨み、「徹底力」を忘れず、頑張ってください。いつも、皆さんを応援しています。

第1学期 校内球技大会

2021年7月9日 19時05分

 7月6日(火)に第1学期校内球技大会を実施しました。生徒たちは、体育館で開会式を行った後、本校のグラウンド・体育館・卓球場・武道場、保内体育館、神越公園グラウンドを会場として、ソフトボール、バレーボール、卓球、ボッチャの4種目に分かれ、熱戦を繰り広げました。体育館での閉会式では、成績発表の後、各種目の優勝チームが表彰されました。その開会式でのあいさつと閉会式での講評にて、次のような話をしました。

【開会式】
 今日の校内球技大会を楽しみ、思い出に残る行事にしてください。そのためにも、三つのことを忘れないでください。
 一つ目は、「自己管理をする」ということです。大会は四つの種目に分かれ、校外の体育館やグラウンドも利用されます。自分の出場する種目の場所や開始時刻などに気を付けてください。また、熱中症の予防を最優先しながら、3密を避け、試合中を除き、声を出しての応援や友達と話したりするときはマスクを着用し、手指消毒をしっかりと行うなど、新型コロナウイルス感染症の予防にも注意を払ってください。
 二つ目は、「感謝する」ということです。大会の開催に当たって、さまざまな準備をしてくださり、今日の試合中にも用具の管理や審判等をしてくださる先生方や友達に対して、感謝の気持ちを持って試合に臨んでください。
 三つめは、「助け合う」ということです。チームメイトと助け合いながら、スポーツを楽しんでください。 その結果として、試合の中で一緒に一喜一憂でき、素敵な思い出になるのです。勝利にこだわるあまりに、仲間を非難したりしてはなりません。この大会では皆さんに、助け合い励まし合うことのすばらしさも体験してほしいのです。
 いま話をした、「自己管理をする」「感謝する」「助け合う」、この三つのことを思い出しながら、今日一日、けがなどに十分気を付けながら、有意義に過ごしてください。それぞれの種目で、皆さんが力を発揮されることを願っています。

【閉会式】
 皆さん、球技大会を楽しめましたか。すべての競技場をまわりながら、ファインプレーを見るまではその場所にとどまる、と決めていましたが、ファインプレーの続出で、驚くやら感心するやらで、私も楽しみました。そして、一生懸命に試合をしている、みんなの姿を見ながら、とてもうれしくなりました。ありがとうございました。
 開会式のあいさつで話した三つのこと、「自己管理をする」「感謝する」「助け合う」は、今後も、さまざまな行事や場面で思い返してください。そのことによって、ものごとがうまく進むだけでなく、きっと、皆さん自身の心が豊かになります。
 私も、高校時代のソフトボールの試合で、忘れられないことがありました。最終回、自分のチームが攻撃の番で、ランナー二塁のサヨナラの場面です。私の前のバッターがヒットを打ち、二塁ランナーが三塁を回ったとき、出番を待っていた私はとっさに、「止まれ」と大声を出してしまいました。ランナーは急いで三塁に戻ります。実際にホームまで進んだとしても、アウトかセーフかはきわどいタイミングでしたが、次のバッターボックスに立ちたい、試合を続けたいという気持ちが、つい言葉となって出てしまったのです。
 当然、チームメイト達は、勝利目前だったので驚き、「お前、絶対に打てよ。」とか、「打たなんでみぃ。」などと、私に向かって叫んでいました。でも、その表情は、あきれたり怒ったりしたものではなく、笑ったり楽しんだりしている風でした。私自身も、わくわくしながら打席に立ちました。その時のチームメイトの優しさと、みんなで楽しもうとする雰囲気を、何十年もたった今でも思い出し、ほっとすることがあります。
 皆さんもぜひ、さまざまな行事を通して、友達と一緒に楽しさや喜びを共有する体験を重ねてください。最後になりますが、大会の準備や運営に協力してくれた生徒の皆さん、本当にありがとうございました。