『校庭の風景』~ヒマラヤ杉に寄り添う、春の彩り~
2026年3月9日 09時04分3月9日(月)
3月上旬、川之石高校のキャンパスに本格的な春がやってきました。
ふと空を見上げると、本校のシンボルであるヒマラヤ杉の傍らで、ハクモクレンが今にも弾けそうな白い蕾を膨らませています。その気品ある立ち姿は、先日、学び舎を巣立った卒業生たちの前途を祝し、また進級を控えた在校生の新たな歩みを優しく見守ってくれているかのようです。
また、校庭の一角では、色鮮やかな椿が見頃を迎えています。
特筆すべきは、ひとつの株から紅と桃色の花が咲き分かれる、「絞り咲き」の美しい佇まいです。細胞学的には、遺伝子の突然変異によって一つの個体に異なる遺伝情報を持つ細胞が混在する現象を「キメラ」と呼びますが、日本では古くから、源氏と平家の旗の色になぞらえて「源平咲き」とも称されてきました 。淡い桃色に筆で引いたような紅の線が走るその花姿は、まさに「自然の妙」を感じさせる調和に満ちた光景です。
三寒四温の折、寒暖差の激しい日が続きますが、花たちは確実に、そして力強く春の準備を整えています。校内に訪れたこの瑞々しい春の報せを、ぜひ皆さまも足を止めてお楽しみください。