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入学式

2023年4月12日 10時31分
校長室より

4月11日に、85名の新入生を迎え、全校250名の川高生による新たな学校生活がスタートしました。

入学式では、新入生と保護者の皆様に、式辞として次のような話をさせていただきました。

 

色あざやかな花が美しく咲きほこり、新緑の若葉がすくすくと伸びる今日のよき日に、PTA会長・篠澤隆之様、同窓会長・川上真一様の御臨席を賜り、多くの保護者の皆様の御出席のもと、令和5年度 愛媛県立川之石高等学校 第76回入学式を挙行できますことは、本校教職員一同の大きな喜びでございます。心からお礼申し上げます。

 ただ今、入学を許可いたしました85名の新入生の皆さん、そして保護者の皆様、本当におめでとうございます。在校生、教職員を代表いたしまして、あらためてお祝いを申し上げますとともに、心から歓迎いたします。
本校は、創立109年目を迎える、歴史と伝統のある学校です。平成8年に総合学科となってから、今年で28年目となり、生徒の皆さん一人一人が、将来、何をやりたいのか考え、そのために必要な科目を自由に選択し、自分だけの時間割を作って学習する体制が確立されています。新入生の皆さんには、これからの3年間、主体性を持って学び、自分の夢の実現に向かって、充実した高校生活を送ってほしいと願っています。
 その高校生活の始まりに当たり、皆さんに、本校の校訓についてお話をします。
校訓の一つ目は、「自学」です。自分から学び、判断し、行動する力を身に付ける、ということです。将来の目標を明確にして、その実現に向けて、自ら勉強に取り組んでください。うまくいかないときもあるかもしれませんが、それを乗り越え、夢を実現するのだという、強い気持ちを持ってほしいと思います。
 二つ目は、「誠実」です。真心を持って、人や物事に接する、ということです。自分や自分の夢を大切にしながら、友人や家族、地域の方々も大切にしてください。そしてその気持ちを、日々のあいさつや礼儀、マナーにより示していくことで、皆さん自身も周囲から信頼され、大切にしてもらえるものと思います。
 三つめは、「審美」です。本当の美しさを見極めることです。美しさを追求しようと、歴史や文化、自然や人文、スポーツや健康といったいろいろな分野に関心を持つことで、多種多様な、そして様々な角度からの、ものの見方や考え方が育まれます。人にとっての美しさとは何か、人として何が大切なのかを考え続けてください。
 皆さん、御存じのように、ここ、川之石は、古くから天然の良港を生かした海運業が盛んで、木蝋や銅鉱石の交易を通して、人々の目は、広く外の世界へと開かれてきました。その進取の気性は、この地において、四国初となる紡績会社が設立され、電灯が導入されたことや、愛媛で初となる銀行が設立されたことにもよく現れています。
私は、新入生の皆さんが、この川之石の地で、この3つの校訓を実践することで、社会に羽ばたく人材として、大きく成長されることを心から期待しています。
最後になりましたが、保護者の皆様に申し上げます。お子様は、これから一歩一歩、自立への道を歩むことになります。心の優しい、生きる力を持った若者に育つことは、御家庭と学校の共通の願いです。私たち教職員一同は、本日からお子様をお預かりし、御家庭と協力しながら、精一杯、その歩みを支えてまいります。
ここにあらためて、本校の教育活動に対する御理解と御支援を賜りますよう、お願いを申し上げ、式辞といたします。