1年次集団研修
2023年4月27日 13時26分4月21日(金)に行われた1年次集団研修で、次のようなお話をさせていただきました。
その後、私もオリエンテーリングに参加し、川之石の町を、1年次生といっしょに歩かせていただきました。私は、地歴・公民科の教員ですので、川之石の周辺は、巡検で見てまわったことがあり、また家族で遊びに来たこともあったのですが、知らない場所もあって新鮮な気持ちを感じることができました。
皆さん、おはようございます。入学式から10日間が過ぎました。新しい生活には慣れたでしょうか。皆さんの様子を、直接見られる機会は少ないのですが、校長室には、皆さんの、ホームルーム活動の記録が回ってきます。
「生徒感想」という欄を見ると、
〇新しい環境で不安もあったが、充実した高校生活を送れるようにしたい。
〇初めての高校生活で分からないことだらけだけれど、少しずつ慣れてきた。
〇このみんなで、高校生活を送っていくのだと実感し、楽しみになった。
〇ボランティア認定の説明を聞いて、やってみたいと思った。
など、不安がある中にも、新しい生活への期待や、やる気を持って、毎日頑張っている皆さんの様子が伝わってきて、大変うれしく思っています。
さて、今日は、何を話そうか考えたのですが、皆さんが入学する前日の始業式で、2・3年生の皆さんに伝えたお願いを、皆さんにもお話ししようと思います。
作家の方と比べてもいけませんが、作家の最初の作品には、その人のもっとも言いたいことが込められているとも言われます。2・3年生にしたお願いは、私が、川之石高校の校長となって初めてのお願いです。今日以降も、皆さんにお話しする機会があると思いますが、そこにもつながってくる、私にとっては大切なお願いですので、少し聞いてください。
私が皆さんにお願いしたいのは、自分が「どうなりたいのか」「何をしたいのか」という課題に正面から向き合い、目指すべき目標を明確にして、その実現に、全力で取り組んでほしいということです。高校時代は、将来、「なりたい自分」、になり、「やりたいこと」、をやれるようになるための、かけがえのない時間です。そこにハードルがあったとしても、それを乗り越え、夢を追いかける、強い気持ちを持ってほしいと思います。自分の目標を第一に考え、行動することは、周りから見ると、時には、自分勝手、わがまま、と受け取られてしまうこともあるかもしれませんが、私は、夢の実現のためには、自分を貫くことも必要だと思います。
皆さんは、友達同士が、互いに競い合い、励ましあって共に向上するという意味で使われる「切磋琢磨」という言葉を知っていると思います。石は磨くことによって宝石となりますが、最初からぶつかることを恐れ、その場でじっと止まっていては、石は磨かれません。
皆さんは、今、新しいクラス、新しい先生方、新しい先輩といった、新しい人間関係の中で過ごしていますが、その中で、まずは、自分がやりたいことを見つけ、進んでみること、そしてそれがぶつかり合った時には、互いのやりたいことを認め合い、尊重し合うこと、これが、私から、皆さんへのお願いです。この川之石高校が、皆さんの夢の実現につながる飛躍の場所となることを期待しています