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令和4年度 愛媛県立川之石高等学校 第75回入学式 式辞

2022年4月13日 09時10分

 4月11日(月)に、令和4年度 愛媛県立川之石高等学校 第75回入学式を行いました。式辞の中で、新入生並びに保護者の皆様に、次のような話をいたしました。

 暖かい春の季節を迎え、新緑の若葉がまぶしい今日のよき日に、PTA会長・ 宇都宮 雅恵 様の御臨席を賜り、多くの保護者の皆様の御出席のもと、令和4年度愛媛県立川之石高等学校 第75回入学式を挙行できますことは、本校教職員一同の大きな喜びでございます。心からお礼申し上げます。
 ただ今、入学を許可いたしました87名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんの入学を心から歓迎いたします。また、保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。お子様の晴れの日を迎えられ、お喜びもひとしおのことと存じます。衷心よりお祝い申し上げます。
 本校は、大正3年に実践農業学校として開校し、それ以来、「実践」を重んじて「体験」から学び、「人格」を養成する、という校風を脈々と受け継ぎ、創立108年目を迎える、歴史と伝統のある学校です。1万7千名を超える卒業生が、地元はもとより全国各地で活躍されています。新入生の皆さんには本校で学べることを誇りに思うとともに、本校の生徒としてこれからの三年間、自分の力を十分に伸ばし、その力を精一杯発揮しながら充実した高校生活を送ってほしいと願っています。
 その高校生活の始まりに当たり、新入生の皆さんが学校行事などで大切に歌うこととなる、本校の校歌について話をします。1番から3番まである校歌は、いずれも、母校・川之石高校を称える、「ああ わがまなびや」という言葉で締めくくられます。そして、その言葉の前には本校の三つの姿がそれぞれ掲げられ、1番は「ふかき真(まこと)を きわむるところ」、2番は「清き心を はぐくむところ」、3番は「若き力の のびゆくところ」と歌われます。すなわち、川之石高校は、1番では、本当に大切なことを一生懸命に追究することのできる学校であること、2番では、明るく素直で誠実な心を大事にする学校であること、3番では、一人ひとりの力を高め存分に発揮することのできる学校であることを宣言しています。それは同時に、本校の生徒が、本当に大切なことを追究し、誠実な心を大事にし、自分の力を高め発揮していることを意味しています。
 新入生の皆さんには、校歌を歌うたびに、そのことを思い返してほしいと思います。周りの雰囲気に流され目先の楽しさにとらわれそうになったとき、自分にとって本当に大切なことは何だろうと考えてみてください。また、自分のことばかり考えいつも自分を優先するのではなく、真心をもって人と接し、自分と同じように他の人も大事にする誠実な心を大事にしてください。そして、勉強へのやる気が起きなくて困ったり、友達との関係で悩んだりしたときに、自分の力を信じて前向きな一歩を踏み出してください。私は、皆さんが川之石高校の3年間で、一周り大きな自分に成長されることを心から期待しています。
 ここで、保護者の皆様にも、お伝えしたいことがございます。新型コロナウイルス感染症の影響で、学校教育においても様々な制限や制約が課せられています。しかし、そのような中にあっても、私たち教職員一同は力を合わせて知恵をしぼり工夫をこらしながら、お子様の学びを支えて参ります。そして、「生徒にとって満足度の高い学校」、「保護者にとって信頼できる学校」、「地域にとってなくてはならない学校」であり続けます。
 お子様は、これから一歩一歩、自立への道を歩むことになります。心の優しい、生きる力を持った若者に育つことは、御家庭と学校の共通の願いです。子供たちの豊かな未来に向けて、御一緒に力を注いで参りたいと存じます。ここにあらためて、本校の教育活動に対する御理解と御支援を賜りますようお願いを申し上げ、式辞といたします。

  令和4年4月11日
  愛媛県立川之石高等学校長  佐々木 進