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令和3年度 第3学期終業式 式辞

2022年3月18日 20時17分

 3月18日(金)に、第3学期終業式を行いました。式辞として、次のような話を生徒たちにしました。

 おはようございます。今年度も、あと少しとなりました。勉強や部活動などで目標を立て、何かに取り組み続けている人は多いでしょう。
 私も、皆さんにならい、4月から続けていることが、いくつかあります。そのうちの一つは、校長室に四つある、鉢植えの胡蝶蘭を大事にすることです。胡蝶蘭は、温度や湿度の管理が必要なため、温室以外の場所で育てるのは難しく、美しい花の時期が終わると、枯れてしまうことも多いそうです。贈ってくださった方の気持ちがありがたく、できるだけ長く生かしたいと思い、定期的に水や液肥をやり、毎日、仕事の前や後に、日差しを浴びせたり、冬場の朝と晩には、比較的暖かい場所へ移動させたりと、植物の気持ちを想像しながら、世話を続けました。
 すると、初めのころは、花を咲かせることを目標にしていたのが、やがて、葉の色つやがよいことだけでも、うれしいと感じるようになりました。今では、花芽が伸びたものも、花芽が出なかったものも、同様に愛おしく思います。
 あることに取り組み続けると、それまでの感じ方や考え方が広がったり、深まったりします。皆さんも、そのことを、勉強や部活動などをとおして実感したことはありませんか。去年の6月に行われた県高校総体のスローガンの中に、「バトンをつなぐ」という言葉がありました。インターハイに出場した本校の3年次生に、「あなたにとって、先輩から受け継ぎ、後輩につなぎたいバトンは何ですか」ときくと、「努力を続ける、ということです」との答えが返ってきました。よく耳にする言葉ですが、そのときは、とても力強く響き、感動しました。
 川之石高校には、107年前に創立されて以来、受け継がれている伝統があります。それは、「実践」を重んじて、「体験」から学び、「人格」を養う、ということです。生徒の皆さんには、これからも、目標を立て、それに向かって努力を続け、自分自身を高めてほしいと思います。そのことを心から願い、第3学期終業式の式辞とします。