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令和3年度第3学期の始まりに当たって

2022年1月11日 20時22分

 令和4年1月11日(火)、第3学期の始まりに当たり、校内放送にて生徒に次のような話をしました。

 皆さん、おはようございます。年末・年始をゆっくりと過ごしながら、勉強や部活動、家の手伝いなど、いろいろなことに取り組まれたことでしょう。
 先月、2学期の終業式で、皆さんに二つのことを話しました。一つは、「反省する」ということについて。自分の言動で悪い点があれば、どうすればよかったのか、今後どうすべきかを考え、自分の生き方を変えることが大切だ、という話でした。もう一つは、「学ぶ」ということについて。新しいことを知れば知るほど、自分の知識や感情が豊かになり、他の人とのつながりが広がり、楽しみや喜びも増える、という話でした。これからも、この二つの話を思い返してください。
 さて、皆さんには、何か一生懸命に取り組んでいることがありますか。それをしていると、夢中になってしまい、我を忘れてしまうようなことです。昨年11月、将棋の世界での八大タイトルのうち、最高峰の一つである「竜王戦」で、竜王の豊島将之さんに藤井聡太さんが挑みました。結果は、激闘の末、藤井さんが豊島さんに勝って新たな竜王となり、史上最年少の19歳3か月で八大タイトルの半分を占める「四冠」となったことが、ニュースに大きく取り上げられました。歴史的な名勝負と言われるこの対局に関する報道の中で、特に印象に残ったことがあります。豊島さんの、「純粋に、対局している瞬間が気持ちのいい時間でした」という感想と、藤井さんの、「純粋な将棋の楽しさを共有できたことが本当に幸せだった」という感想です。想像を超えるような厳しい研究を毎日積み重ねておられるであろう、お二人が、異口同音に「将棋の奥深さに触れたことの喜び」を語っておられたのが印象的でした。自分のすべきことや将来にかかわることに一生懸命に取り組むことで、深い喜びを感じる。皆さんにもそうあってほしいと、強く願っています。
 現在再び、世界規模で、そして日本国内においても新型コロナウイルスの感染が急速に拡大しており、愛媛県でも先日、独自の警戒レベルが「感染警戒期」に引き上げられました。私たちは、これまで行ってきたことを、誠実に繰り返すしかありません。すなわち、
 〇 マスクの常時着用、こまめな手洗いや手指消毒、換気などの3密回避行動を徹底する
 〇 不要不急な外出をできるだけ控え、家庭での健康管理をしっかりと行う
 〇 皆さん自身だけではなく、ご家族の誰かが体調不良を感じられたら、学校に来ることを控え、医療機関を受診する
これらのことに、根気強く、粘り強く、取り組んでいきましょう。
 皆さんが、元気で充実した3学期を送られることを期待して、式辞とします。