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令和3年度 第2学期終業式

2021年12月20日 16時54分

 本日12月20日(月)、第2学期終業式を行い、式辞として次のような話をいたしました。

 皆さん、おはようございます。この終業式の後、ゆっくり時間をかけて2学期の自分を思い返し、今年1年を振り返ってください。
 さて、「反省」という言葉から何を思い浮かべますか。「ごめんなさい」とか「気を付けます」という言葉や、頭を下げる、気持ちが落ち込むなどの行為を想像する人がいるかもしれません。反省とは、自分の過去の発言や行動を振り返り、悪い点を認めたり、悪い点がなかったかどうかを考えたりすることです。そして、どうすればよかったのか、今後どうすべきかを考え、自分を変えることです。
 自分のよくないところを認め、正直に謝り、自分を情けなく感じるのは、大事なことです。ただ、そこに止まってしまえば、反省としては十分ではありません。一歩進み、自分の考え方や行動を変える努力をすることが、本当の反省です。「反省を生かす」というのは、自分の生き方を変える、ということなのです。もちろん、すべてを一度に変えるのは簡単ではありません。私の場合は、自分にとって優先順位が高く、取り組みやすいことをいくつか選び、それらを習慣になるまで繰り返しています。
 話を聞いて、「なるほど」とか「自分はどうか」と思ってくれた人がいれば、とてもうれしいです。なぜなら、学ぶことの楽しさを感じてもらえた、と思うからです。4月、入学間もない1年次生に、私が確信している二つのことを話しました。そのうちの一つは、思いもよらなかったことに気付き新たなことを知ること、すなわち「学ぶこと」、の楽しさについてです。いろいろな言葉や考え方を知れば知るほど、頭の中の世界が広がり、自分の心の中の、知識や感情の「引き出し」が多くなること。それにともない、会話をすることがおもしろくなり、相手を思いやる大切さにも気づき、楽しみや喜びが増えること。私が、経験をとおして固く信じている、それらのことを1年次生に伝えました。学校ホームページの「校長室より」にも載せていますので、興味がある人は、読んでください。
 第2学期の終業式にあたり、「反省する」ということと、「学ぶ」ということについて話をしました。皆さんにも、それらのことを、冬休みを利用してじっくりと考えてほしいと思います。校訓の一つである、「自学」の実践です。そして、新型コロナウイルス感染症の予防をしっかりと行い、体調には十分に気を付けて、よい年を迎えてください。3学期の始業式で、皆さん全員と元気に挨拶を交わせることを楽しみにしています。