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第2学期終業式

2025年12月19日 11時54分
校長室より

第2学期終業式の式辞として、次のような話をさせていただきました。

皆さん、おはようございます。今日は2学期の終業式、長かった2学期も今日で終了です。

2学期は大きな行事が続き、皆さんの頑張る姿や活躍する様子を、見たり聞いたりする場面が多くありました。
9月の体育祭では、個人の運動能力と学年やクラスの枠を超えた団結力で、学校を盛り上げてくれました。
11月の川高祭では、一人一人の創造力やアイデアを、集団として形にしていく計画性や実行力が発揮され、来校した多くの人を楽しませてくれました。
どちらも準備は大変で、時には友人とぶつかることもあったかもしれませんが、これらを立派にやり遂げたことで、皆さんは大きく成長できたと思います。

また、特に3年次生にとっては、2学期は進路目標の実現に向けた大切な学期でした。進路目標の実現のために、授業や家庭学習、補習や模試、資格取得など、普段からがんばることはもちろん、進路対策として、 小論練習や面接練習などにも意欲的に取り組み、すでに進路を決定したり、あるいは高い目標を目指し、今も頑張り続けたりしている姿は、1・2年次生にとってかけがえのない模範となっています。
3年次生には、これから卒業まで後輩を導くことを、そして1・2年次生には、3年次生に学び、進路対策を、より早くスタートしたりより本格化させたりして、目標を実現させてくれることを期待しています。

それではここで、目標の実現に向け研究を続け、先日ノーベル賞を受賞した、2人の研究者の言葉を紹介したいと思います。
一人目は、ノーベル化学賞を受賞された北川進(きたがわ すすむ)先生です。北川先生が、常に心に留めている座右の銘は、中国・後漢の歴史書に記された、「疾風知勁草(しっぷうにけいそうをしる)」という言葉だそうです。これは、「激しい風が吹いて、初めて丈夫な草が見分けられる」、つまり、「困難や試練に直面してこそ、その人の真の価値や信念が明らかになる」という意味です。

二人目は、ノーベル生理学・医学賞を受賞された坂口志文(さかぐち しもん)先生です。坂口先生が大切にされている言葉は、「運鈍根(うんどんこん)」という三文字です。まず「運」は幸運で、チャンスを掴む力。次に「鈍」は鈍重で、時にはにぶく、のろく感じられるほど深く考える力。そして「根」は根気で、諦めずに粘り強くやり遂げる力、です。

お二人の受賞者が、「目標を目指す中では、成功よりも失敗や壁に突き当たることの方が遥かに多い。だが、そのような時にこそ、自分が試されていると考え、困難にあっても決して諦めないことが大切である」、とおっしゃっているのは、偶然ではないと思います。
いよいよ明日から冬休みに入ります。皆さんが目標実現に向け、強い意志を持ってこの休みを過ごし、1月8日の始業式には、皆さんの充実した明るい笑顔と会えるよう期待して、式辞とします。