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第3学期始業式

2025年3月4日 10時12分
校長室より

第3学期始業式の校長式辞として、次のようなお話をさせていただきました。

皆さん、おはようございます。令和7年がスタートして、はや1週間以上が過ぎました。

私は、2学期の終業式で、能登半島地震の話をして、冬休み中に、南海トラフ地震への備えについて、保護者の方たちと話し合ってみてください、とお願いしました。

冬休み中には、能登半島の現状を伝える番組が放送されたり、能登半島の過疎問題に関連して紹介した「スキップとローファー」のアニメが、ちょうど先日の日曜から、NHKのEテレで放送され始めたりしましたので、皆さん、私の話を思い出してくれたかな、などと考えていましたが、どうだったでしょう。

実際に、話し合ったり、災害に対して、何か備えを充実させたりすることができたでしょうか。

そういう私は、発電機用のカセットボンベを、追加で買ったり、それらをしまうベランダストッカーを買ったりして、少しは備えが進みましたが、地震は、明日、起こるかもしれないのに、1週間先のお正月の特売で買おう、などと考えて購入したりするなど、やはり、いくら確率が高いとはいえ、いつ起こるか分からないものに備える、というのは、難しいことだなと感じています。

では、いつ起こるか、はっきりと分かっているものについてはどうでしょうか。

皆さんにとって身近なところでいうと、例えば、年度末考査がありますし、3年次生は、それに加えて入学試験や資格試験、そして卒業式、引っ越しなど、いつあるのか分かっているものが数多くあります。

今日から始まる3学期は、とても短いですが、1・2年次生にとっては年次のまとめ、3年次生にとっては、高校生活の「総まとめ」の期間です。そして同時に、1・2年次生にとっては次の年次の、3年次生にとっては新生活の準備期間でもあります。

この短く、そして大切な3学期に、やるべきことは何なのか、まずはしっかりと把握し、優先順位を付け、目標を設定して、計画的に取り組んでください。

そして、その計画を立てる際、これまでよりも、少しだけ、高い目標を設定し、挑戦してみましょう。挑戦といっても、特別なことでなくて構いません。部活動で新しいトレーニングを取り入れてみたり、苦手科目の勉強方法を先生に聞いてみたり、友達や保護者に話しかける回数を増やしてみたり、と、これらも立派な挑戦です。失敗してもかまいません。その失敗は、次の挑戦に生かされます。

学校は、皆さんにとって、様々なことに挑戦できる場所であり、何度でも失敗できる場所です。先生方は、皆さんの挑戦を応援し、失敗したときには支え、一人一人の才能を引き出し、伸ばすため、全力でサポートしていきます。

皆さんにとって、3学期が充実したものとなり、また、そのために、私たち教職員が役立てることを願って、式辞とします。