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創立110周年記念式典

2024年11月7日 13時39分
校長室より

本校創立110周年記念式典を11月7日に挙行し、式辞として次のような話をさせていただきました。

菊薫る今日の佳き日に、御来賓の方々、同窓会の皆様方の御臨席を賜り、愛媛県立川之石高等学校創立110周年記念式典を挙行できますことは、生徒・教職員にとって、この上ない喜びであり、心から感謝申し上げます。

また、今年度、「教育振興会」の皆様方には、生徒・教職員に記念Tシャツを配布いただき、これを着用して行った記念体育祭等により、学校の一体感を、より高めることができました。同会は、本校教育活動の振興のため、同窓会・OB、地域・保護者の方々により設立された団体です。本校の今日の発展があるのは、このように御支援いただく方々のおかげであると、改めて実感いたしました。

本校は、「地域に貢献する人材育成を」という熱い思いで設立された「伊方農業学校」と、「広く一般家庭の女子にも教育を」という声に応え設立された「川之石高等女学校」を母体とし、令和の今日まで、110年の歴史を刻んでまいりました。卒業生は1万7千名を超え、全国の各地・各界で目覚ましい活躍をされていること、また、卒業後も地元に残り、地域社会発展の中心的な役割を果たされている同窓生が多くいらっしゃることは、私ども生徒・教職員にとって大きな財産であり、心強い限りです。

さて、そのような本校ですが、令和5年3月に、愛媛県県立学校振興計画が発表され、令和8年度に八幡浜市内3校が統合されることとなっています。そのような中で迎えたのが、110周年という記念の年であり、記念テーマは、生徒から寄せられた「進取果敢 若き力で ~長き伝統と新たな歴史が今ここに~」といたしました。進取とは、「古い慣習にとらわれず、進んで新しい物事に取り組むこと」、果敢とは、「決断力に富み、思い切って物事を行うさま」を言います。

皆様、御承知の通り、ここ川之石は、古くから海運業で発展し、最先端の文化や産業を、真っ先に受けいれる窓口となってまいりました。四国初となる紡績会社や電灯、愛媛初となる銀行が設置されたことは、進取の気性の現れです。また、アメリカへの移民を目指し、世界初の個人による帆船での太平洋横断が、ここ川之石から、川之石の人たちによりなされたことは、まさに果敢な挑戦であったと言えるでしょう。

そこで、生徒の皆さんにお願いです。皆さんは、記念テーマが訴えているように、今後も、川之石の伝統を受け継ぎつつ、新たな時代を切り開くチャレンジを、力強く、続けていってください。皆さん一人一人が、切り開き、歩んでいく道こそが、川之石高校の新たな歴史となり、川之石高校の名を、未来につなげていってくれるものと確信しています。

終わりになりましたが、御臨席の皆様に、これまで本校が賜りました御厚情に改めて感謝申し上げますとともに、引き続き、御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、式辞といたします。