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第3学期終業式

2024年3月19日 10時08分
校長室より

第3学期終業式の式辞として、次のような話をさせていただきました。

改めまして、皆さん、おはようございます。今日は、3学期の終業式です。

「式」と言えば、先日の卒業式は、皆さんが、3年次生のために、心を一つに取り組んでくれたおかげで、大変、立派な式となりました。ありがとうございました。

さて、今日は、その卒業式の日に、なるほど、と思ったことから、お話しようと思います。

卒業式の日、式場に、きれいな花が、いっぱい飾られていたことには、皆さん、気づいたと思います。本校で大切に育てられた花で、式の後には、事務室前で販売され、多くの方に、喜んで買って帰っていただきました。

私自身も、計6鉢、購入させてもらったのですが、その花の横には、その名前として、「シネラリア」かっこ「サイネリア」、と、2つの名前が掲示がしてありました。

なぜなのかなと、調べてみると、以前は、「シネラリア」と呼ばれていたものが、「死ね」という言葉を連想させるということで、最近は、「サイネリア」と呼ばれるようになったとのことで、なるほどな、と思ったのです。

このような言いかえは、他にも聞いたことがあります。川などの水辺に生えている背の高い草の「あし」は、「悪しき」という言葉を連想させるので「よし」に、イカをほした「するめ」は、お金を、ギャンブルなどで「する」という言葉を連想させるので、「あたりめ」に、果物の「なし」も「なし」はよくないので「ありのみ」と呼んだりする、というようなものが、例として挙げられると思います。

このように、昔から私たちは、言葉には力があると考え、悪いことを連想させるような言葉を使うことを避けてきました。 

言葉は、コミュニケーションツールとして、私たちの日常生活に欠かせませんが、言葉には、人を傷つけたり、誤解を与えたりするような力も ありますので、言葉の使い方には、十分注意しなくてはなりません。

もちろん、その一方で、言葉には、人を励ましたり、勇気づけたりする力もあります。

困っている人に優しい言葉をかけたり、目標に向かって努力している人を応援したりすることで、相手の心を大きく動かすこともできます。

そして、そのような言葉を用いることで、相手の人だけでなく、自分自身も、明るく、前向きに考え、行動することができるようになるのではないでしょうか。

言葉は、自分の心を映す鏡だと言われます。自分がどんな人間になりたいのかを考え、なりたい自分にふさわしい言葉の使い方を、普段から、意識しながら、家族や友人、先生たちとの会話を楽しんでほしいと思います。

以上、新しい年次を迎える心構えとしてお願いし、第3学期終業式の式辞とします。