第1学期終業式
2023年7月20日 12時47分第1学期終業式の式辞として、次にような話をさせていただきました。
皆さん、おはようございます。今日は、7月20日、第1学期の終業式です。4月に、1年次生が入学、2・3年次生が進級してから、約4か月、年次の1/3が過ぎました。お正月から数えると、令和5年の、半分以上が過ぎたことになります。
よく、コップに半分の水を見て、「半分『も』残っている」と考えるのがポジティブ思考、「半分『しか』残っていない」と考えるのがネガティブ思考、などと言われることがあります。ですが、これに対して、「そのように単純に、ポジティブ・ネガティブと判断することはできない」と言われることもあります。
自分ののどは渇いているのか、その水は最初はどれくらい入っていたのか、など、その時の自分や周囲の状況によって、感じ方は変わってきますし、さらに言うと、「も残っている」と考えて何も行動しないのと、「しか残っていない」と考えて新しい水を探す行動を起こすのとでは、どちらがポジティブなのか、という問題にもつながってきます。
皆さんが、今の年次の残りの期間が、2/3「もある」と考えるのか、「しかない」と考えるのか、ということについても、皆さんに、今、目標があるのか、4月からこれまでの間、その目標に向かって何か取り組んできたのか、目標に近づいているのか、などによって変わってくると思います。ただ、どちらに考えたとしても、言えるのは、それを、「これからの行動に生かせるかどうかが大切だ」、ということではないでしょうか。
夏休み前に、もう一度、今の自分と周りの状況(これは、部活動への取組状況だったり、1学期の成績だったりといったものですが、)これらをしっかりと見つめなおした上で、今年の初めに、これをやりたいな、とか、この年次では何をしようかな、と思っていたことを、改めて思い出し、それを、夏休み、そしてそれ以降の計画や行動に、生かしてほしいと思います。
ちなみに、今日、皆さんの前で話をするために、コップ半分の水への考え方について、調べなおしていた時に、「1万時間の法則」というものが、目に留まりましたので、ここで紹介します。
ある特定の分野で一流になりたい場合、1万時間の練習や実践が必要という理論で、世界的に活躍する一流のビジネスマンやスポーツ選手、アーティストが、成功するまでに積み重ねた練習などが、約1万時間であった、という、いくつかの事例を元に導かれた説だそうです。
1万時間は、1日1時間であれば約28年、1日3時間であれば約9年、1日8時間であれば約3年半、それぞれかかる計算になります。以外に短いな、やれるかも、と思いませんか。
と、ポジティブにとらえて、終業式の式辞とします。