ブログ

入学式

2024年4月10日 13時17分
校長室より

4月9日に、73名の新入生を迎え、全校生徒237名による新たな学校生活がスタートしました。

入学式では、新入生と保護者の皆様に、式辞として次のような話をさせていただきました。

暖かい春の季節を迎え、新緑の若葉がすくすくと伸びる今日のよき日に、多くの御来賓の皆様、保護者の皆様の御臨席を賜り、令和6年度 愛媛県立川之石高等学校第77回入学式を挙行できますことは、本校教職員一同の大きな喜びでございます。厚くお礼を申し上げます。

ただ今、入学を許可いたしました73名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんを心から歓迎いたします。保護者の皆様におかれましては、お喜びもひとしおのこととお祝い申し上げます。

本校は、大正3年に実践農業学校として開校して以来、「体験」から学び「人格」を養成する、という校風を受け継ぎ、今年度、創立110周年を迎える、歴史と伝統のある学校です。卒業生は、1万7千名以上に上り、多くの先輩方が、経済界や文化・芸術界などにおいて、地元はもとより、日本全国で、大いに活躍されています。

新入生の皆さんは、本校の伝統を誇りとし、先輩方を目標として、これからの3年間、自分の力を精一杯伸ばし、その力を十分に発揮しながら、充実した高校生活を送ってほしいと願っています。

その高校生活の始まりに当たり、本校の校歌についてお話をします。1番から3番までの校歌は、いずれも、母校、川之石高校を称える、「ああ わがまなびや」という言葉で締めくくられます。そして、その言葉の前には、本校の3つの在るべき姿、すなわち、1番は「ふかき真をきわむるところ」、2番は「清き心をはぐくむところ」、3番は「若き力ののびゆくところ」、が、掲げられています。

本校は、校歌の1番で、本当に大切なことを一生懸命に追究することができる学校であること、2番で、素直で誠実な心を大事にする学校であること、3番で、一人一人が力を高め発揮することができる学校であること、を、宣言しているのです。

新入生の皆さんには、これから、校歌を歌ったり、体育館に掲げられた歌詞を見たりするたびに、この歌詞の意味を思い返してほしいと思います。

日々の生活の中で、周囲に流され、惰性で過ごしてしまいそうになった時には、「自分にとって、大切なものを見失っていないか」「誠実な心で、人と接しているか」「自分の力を、伸ばす努力をしているか」、と、自分自身に問いかけてみてください。

私は、皆さんが、高校生活の中で、自分自身と自分の夢を大切にし、また、それと同じように、相手と相手の夢を尊重する心を育て、互いに励ましあいながら、それぞれが、なりたい自分となり、その夢を実現することを目指して、大きく成長されることを、心から期待しています。

最後になりましたが、保護者の皆様に申し上げます。お子様は、これから一歩一歩、自立への道を歩むことになります。心の優しい、生きる力を持った若者に育つことは、御家庭と学校の、共通の願いです。私たち教職員一同は、本日からお子様をお預かりし、御家庭と協力しながら、精一杯、その歩みを支えてまいります。

ここに、あらためて、本校の教育活動に対する御理解と御支援を賜りますよう、お願いを申し上げ、式辞といたします。