開花宣言
2021年3月19日 09時32分川高体育館北側の桜もほころび始めました。
春の鳥のさえずりが響く中、表彰伝達と終業式が行われました。
表彰式では、今年度の新型コロナウイルス感染症対策のため様々な活動に制限があった中、頑張ってくれた証として多くの人に表彰ができました。
【終業式式辞概要】
みなさんは教室からのリモート参加でしたが、今月1日に、106名の3年次生を送り出しました。この体育館に整列されているみなさんの人数も3分の2ほどになり、少し寂しい感じがします。
今年度も終わりとなりますが、みなさんにとってどんな1年であったでしょうか。私が今年度始業式や終業式で皆さんに伝えたかったことは一貫して「目標を定める、再確認する。節目に見直す」です。春休みは特に年次の節目として大きいものがあります。振り返りをもとに上級学年へのステップとしてください。
ところで先月、テニスの全豪オープンでの試合後、大坂なおみ選手のインタビュー時の衣装が気になりました。テニスっぽくないな、と思っていたらバスケットボールのロサンゼルス・レイカーズのジャージだそうです。レイカーズには昨年1月に不運なヘリコプター墜落事故で亡くなったNBAのスーパースター、コービー・ブライアントさんがかつて所属しており、彼を尊敬していた大坂選手はこのジャージについて尋ねられ「今日の試合のために私にはプラスの力が必要だった」と答えていました。
大坂選手は「マンバメンタリティ」と呼ばれるコービーさんの教えを忠実に守っているそうです。練習の鬼として知られるコービーさんが現役時代に貫いていた信念で「もっと上達したい、もっと知りたいという無限の好奇心。人から何と言われようが、気にせず、その瞬間だけに神経を注ぐ」ということだそうです。ただ練習を繰り返すのではなく、明確な目的をもって計画的に練習することの大切さを覚えておいてください。
また、アーティストの一発取り動画「THE FIRST TAKE」が人気で、先日のYOASOBIの出演が話題という記事を見ました。ボーカルのikuraさんが言った「100点ではなく100%出しきることが大切」というコメントが秀逸と感じました。100%のエネルギーを出すためには何が必要でしょうか。この春休みがそのための良い準備期間になるよう、勉強や部活動に努力してほしいと思います。
そして、新しい年度になればこの体育館の空白を埋めるようにまた新しい1年次生が入ってきます。2年次生はこれまで3年次生が果たしてくださっていた役目・役割を受け継ぎ、1年次生はこれまで先輩が2年次生として、学校の中核となっていい雰囲気を作ってくださったことをお手本にして、それぞれの立場で、川高を盛り上げてください。
3月1日に愛媛県の新型コロナウイルスに対する特別警戒期間は終了しましたが引き続き、「感染警戒期」として警戒レベルを維持しています。決して油断することなく、マスクの着用など、基本的な感染回避行動を徹底しましょう。特に、年度替わりのこの時期には感染のリスクが高まります。皆で力を合わせて新型コロナに立ち向かっていきましょう。
新年度、またこの場所で、元気に登校した皆さんと笑顔で会えることを期待して、私の挨拶とさせていただきます。