2学期終業式
2018年12月20日 09時00分式辞
長い2学期が本日で終了します。12月という月は、極月とも言い1年の終わりで、誰もがこの1年を振り返るものです。先日、今年話題になった言葉に贈られる、流行語大賞が発表されました。皆さんはどんな言葉が印象に残っていますか?
年間大賞は「そだねー」が選ばれました。平昌オリンピックのカーリング選手が使っていた言葉でした。1年次生は、まだ中学校の3学期、高校入試のころでしたね。選手は、緊張が高まっている中で、互いに相手を理解し受け入れることで、チームとして最高のパフォーマンスを展開しました。日本全国に望ましいコミュニケーションの在り方を問うてくれたと思います。皆さんは、この一年、先生や友達、家族とどんな付き合いができたでしょう?自問自答したいものです。
「(大迫)、半端ないって」も上位に入りました。半端ないの言葉で思い出されるのは、やはり体育祭です。天候に恵まれませんでしたが、それゆえに、みなさんの最高のパフォーマンスを観ることができました。競技の内容はもとより、閉会式での空高く歌い上げた校歌は、勝ち負けを抜きにした、友達や自分を労う晴れやかなものでした。
ところが、他県ではその日の体育祭で、低体温症により救急搬送された生徒もいました。先日防災訓練も実施しましたが、リスクを計算してリスクとどう向き合っていくか、体育祭のみならず、これからの時代はことのほか大事だと思います。
先月あった林家 染太さんの落語 「笑う門には 福来たる ~いじめられっ子の僕が 落語家になったわけ~」 を憶えていますか?「苦しいときが上り坂、楽しいときが下り坂」苦しいときこそ、だんだん成長している。苦しい時が終わったら、楽しいことが待っている。高校3年間で自分の夢を探して欲しい、というものでした。他人も自分も大事にしましょう。詳しくは人権だより11月号を読み直してほしいです。
このほか、2学期にはたくさんの行事がありました。部活動でも新チーム、新メンバーになって多くの大会・発表会がありました。2学期を、また平成最後の1年をじっくり、ゆっくり振り返りたいものです。しかし、あまりゆったりしていると、チコちゃんに叱られます。冬季休業中にしなければならないことを整理して、早目に取り組んで、すがすがしい気持ちで新年を迎えましょう。
今年の1年を表す漢字は、「災」でした。新元号となる来年、皆さんが大きく羽ばたき、災いを転じて、「福」となりますよう祈念して式辞とします。