2学期始業式式辞
2018年8月28日 11時00分1学期の終業式では、皆さんに次のようにお願いしました。
「皆さんには夏休み中、宿題、課題がたくさんあります。部活動でも力を付けたり、作品に向かい合う時です。体育祭の準備も並行します。この夏、いろんな誘惑に負けず、2学期に「先生、これもできました。」と、報告してください」という具合です。この後の表彰伝達にもあるように、皆さんは、学習に部活動にしっかり励んでくれたようです。一人一人が、今一度自分の取組を整理して、2学期を新たにスタートさせましょう。
始業式に当たり、一人の芸術家からいただいた作品を紹介したいと思います。昨日、ある方が校長室にいらっしゃって、是非、川之石高校に寄贈したいと持って来られました。
「日新」と読みますね。この作品を書かれたのは、「渡邉利夫」とおっしゃる方です。8年前に亡くなられていますが、生前、川之石高校に勤められていました。村上三島という有名な書家を知っている人もいると思います。その方のお弟子さんにも当たるそうです。保内町には文化協会という組織があります。文化部の皆さんは出品した人もいます。その文化協会会長も何年もしていました。
日展にも5回入選したり、県展の審査員もされました。パリ芸術祭やサンフランシスコ、台湾でも活躍されたようです。そんな方ですから、たくさんの受賞経験があるわけですが、平成19年には、皇居で大臣からいただく瑞宝双光章も授与されています。その息子さんが、父親の作品を是非、寄贈したいということで、他の作品とあわせて、昨日わざわざ持ってきていただいたわけです。
芸術的価値は中井先生に教えてもらいたいのですが、さて、「日新」とはどういう意味ですか?日々新しくなるということですね。昨日と同じ今日はない、今日と同じ明日はない。だから、意欲をもって毎日、毎朝を迎え、納得のいく一日にしようという意味に捉えたいものです。
1学期や夏休みの惰性のまま、2学期をスタートしたのではいけません。2学期という学期は、9月の体育祭に始まり、3年次生はいよいよ卒業後を決める学期、2年次生は楽しい修学旅行もありますが、実質、中堅年次から最高年次のバトンを受け継ぐ学期でもあります。1年次生も系列を意識した科目選択があり、自分探しが具体的になります。
川高祭、高文祭、マラソン大会、部活動の新人戦など、例年のようにありますが、10月には皆さんの学習ぶりをたくさんの先生が見に来てくださる人権・同和教育の研究会もあります。何より、学力をシッカリ付けなければなりません。
各自が、2学期の具体的目標をしっかり立て、何事も自分から求めて一途に取り組んでください。そして実りの多い学期にしてください。この書に、充実した学期にすることを誓い、皆さんの羽ばたきを大いに期待して式辞とします。