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卒業証書授与式

卒業式に先立ち、嬉しいお手紙をいただきました。こちらこそありがとうございました。

新型コロナウイルス感染症対策のため様々な対策を施した式となりました。えひめコロナお知らせネットの協力ありがとうございました。

式の後のホームルーム活動も、保護者の皆さんは別室でご覧いただきました。

来賓の人数も最小限にさせていただきました。数多くの御祝詞ありがとうございます。

さくらひめが皆さんの門出を見守ってくれています。

 

 

式辞

 

 弥生三月、春の息吹が感じられる今日の佳き日に、御来賓の皆様の御臨席を賜り、令和2年度 第七十二回 愛媛県立川之石高等学校 卒業証書授与式を挙行できますことは、我々教職員一同、この上ない喜びであり、御臨席を賜りました皆様方に厚くお礼を申し上げます。

 はじめに、先般の新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、この卒業証書授与式が例年と異なった式となっておりますこと、御理解・御協力よろしくお願いいたします。本日は、御来賓の皆様とともに、在校生代表、教職員全員で、そして在校生はホームルーム教室からリモート参加という形ではありますが心を込めて、卒業生の晴れの門出をお祝いしたいと考えております。

 さて、只今卒業証書を授与いたしました卒業生の皆さん、おめでとうございます。皆さんの3年間は新型コロナウイルスのことも含め、順風満帆とは言えないものもあったかもしれませんが、そのたびに困難を乗り越えてきました。そこには「自分らしく生きる」ために、まず自分を知り、それを実現するための自らの磨き方を考える、という総合学科である川之石高校での学びがありました。これから皆さんが進んでいく社会には答えの無い問いが溢れています。本校で身に付けた、粘り強く取り組み、友人や地域の方々と協力して解決する姿勢で、未来の社会を生き抜いて下さい。

 そんな新たな一歩を踏み出される皆さんに、私が伝えたいこと、それは「大人になる」ということです。もう十八歳になって選挙権がありますよ、もうすぐ二十歳になって法律的にも大人になりますよ、と思うかもしれません。そのような形式的な、年月を経ることによって自動的になる成人を言っているのではなく、自ら大人になる努力をしてほしい、という意味です。言い方を変えれば「自立」してほしい。

 一つ目の自立は生活面での自立です。進学する人は金銭的な自立は先になりますが、一人で生活できるよう自己管理してください。本校校訓の一つ「自学」すなわち、自発的に学ぶことで次代を担う者としての意気込みをもって真理の探究に精進してください。

 二つ目の自立は精神的な自立です。自分の考え方をしっかり持つことはもちろんですが、自分とは異なる考えや価値観がある他人と自分の違いを受け入れ、その違いを尊重することで互いが成長する社会が成り立ちます。そして、責任感を持って物事に臨んでください。これも校訓の一つ「誠実」つまり自他の人格の尊厳を自覚し、誠実な自己の形成に努め、真の自由と平和な気風を樹立する、ということです。

 そして三つ目の校訓「審美」、にあるように 自然に親しみ、美を愛好する高い情操を培い、心に理想の光を掲げて下さい。

 保護者の皆様には、入学以来、様々なご苦労やご心配があったことと存じますが、お子様は、このように頼もしく成長され、本日、晴れのご卒業となりました。心よりお喜びを申し上げます。ご来賓の皆様、保護者の皆様には、本校の卒業生たちに、様々な場面で多大な御支援・御協力を賜りました。重ねてお礼申し上げます。

 それでは、卒業生の皆さん、いよいよ旅立ちの時がやってきました。今年、私は各種大会などへ応援はあまり参加できませんでしたが、皆さんは部活動の成果や進路の内定、合格の度に、校長室を訪ねて報告をしてくれました。私は、皆さんと感動を共有することができ、本当に感謝しています。皆さんが本校を巣立ち、新しい世界で、自らの新しい一歩を踏み出されることを心から応援しています。卒業生の皆さんの健康と、洋々たる前途に幸多からんことをお祈りし、式辞といたします。

 

令和三年三月一日

愛媛県立川之石高等学校長 市川和夫